STUDENT INTERVIEW

美術科・堀口知子さんインタビュー!<版画コースへの振替について>

堀口知子さん特集インタビュー

今回インタビューに答えてくれる堀口知子さんは、美術科からの振替受講で版画を学んでいます!

版画コースに振替受講をするようになって何年経つのでしょうか?

美術科にはかなり前から通っていて現在最古参の一人に入るのでは。版画コースに行くようになったのは4年半くらい前からです。

版画コースに振替ようと思ったキッカケは何ですか?

休学明けに版画コースに参加している何人かの方に声をかけてもらって。色々な画材や技法を試したいタイプなので、軽い気持ちで参加しました。
版画に参加するにあたって海外のコンペに出したい思いを先生に伝えたところ、「最初から早すぎる」と言われるかと思いきや、「入賞したら個展しないとあかんのですよ〜」と言われたのが印象的でした。

版画は銅版画、木版画、シルクスクリーンなど色々技法がありますよね。
その中でドライポイント技法を使っている理由を教えてください。

ドライポイントの線は、腐蝕した線より描いた時の勢いや生々しさが線に出るのが好きで使っています。
もともと計画的に作品を作るのが苦手で、イメージが突然湧くか、手に画材を持ってしか作れないので、即興的に作れるドライポイントが一番やりやすいです。

↑モノタイプ(右)とドライポイントを組み合わせると、左のような作品になります。どちらも他の版画技法に比べ工程が少ないので、即興で作品を作りやすいです。
堀口さんが作品を作る時に特に意識している事を教えてください。

作りたいイメージが先にあるタイプではなく即興的に作るので、その瞬間に集中して良いエネルギーが出せるように気をつけています。
作品には作家の正直なところやエネルギーが顕れると思っているので、制作時のコンディションや自分自身に如何に誠実にいられるかを意識しています。
そして、自分が見て面白いと思う作品を作ること。

↑堀口さんがドライポイントをするのに使っているのは「塩ビ版」。大きな塩ビ版に、大胆に顔を描いています。
堀口さんはニューヨークのギャラリーでメンバーシップに入られたとお聞きしています。おめでとうございます!決まった経緯を教えてください。

数年前にNYいいなと思っていたのと、最近友人にたまたまNYに出せばと言われてピンと来たので、ギャラリーに飛び込みでもしようかと調べていました。
NYの日本人アーティスト活動を知っていた別の友人にJCATのサイトを教えてもらったのをきっかけに、日本人アーティストチームに応募し、審査を通過しました。今後1年間、JCATメンバーとしてグループ展等に参加し、NYで展示予定です。

↑NYで展示した3作品の内の1作です。今後も次々と展示していく予定です!
これからの意気込みを教えてください。

作品を広く遠くまで届くよう発表して、世界の中で一人でも面白いと思ってくれたり共感してもらえたらいいなあと思っています。JCATメンバーになったので、ニューヨークに実際行ってアートに関わる色々なことを体験したいです。個展もやってみたいし、海外の方の反応も知りたいですし、世界中の作家さんとの輪が広がればいいと思います。
そして少しでも上手くなりたいし、良い作品が作れるようになりたいです。基本的にはマイペースでやりたいことを何でもやって楽しく過ごしたいと思っています。

堀口さん、インタビューにお付き合い頂きありがとうございました!
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