学校活用例
受講生インタビュー
わたしが絵を習いたいと思ったキッカケは、教師をしている友人から学校行事のTシャツのデザインを頼まれたことでした。
進路として美術方面に進むことはありませんでしたが、絵を描くことは大好きでした。
久しぶりの絵を描く時間が、とても楽しかったこと、友人がすごく喜んでくれたことが決め手になり、金銭面や時間面等を考慮し、社会人でも通いやすいアートスクール大阪のアートイラストコース科(現在のイラストレーションコース)への入学を決めました。
授業では、描いた絵を外の世界に向けて表現するための技法を学びました。
Photoshopやillustratorを用いて、絵をデータにし、商品化(ポストカード、缶バッジ、シール)したり、屋号を決めたり、イベント(秋の女子文具店、中崎町博覧会)に参加したり、SNSを使ってイベント告知を行ったりと、いろいろな体験をさせて頂きました。
特に、商品を実際に販売するのに必要な屋号のPOPを制作したり、値札の準備をしたり、PP袋に入れる等、生産者側に立つことは初めての経験でしたので、とても新鮮でした。
作家さんやお客様との交流があったり、商品を買いに来てくれる友達がいたり、「あなたのこの動物がお気に入りになった~!」と声をかけもらったりと、絵を描くことでこんな素敵な繋がり方ができるのだということを体験させて頂きました。
最初は絵を描くことが好きだということだけで、入校を決めたので、「絵を描くことをどう生かせるのか?」ということを全くイメージできていませんでしたが、人に見てもらうことで生まれる感覚や感動を誰かと共有することが、絵を生かすことだと考えるようになりました。
それから、公募展に応募、イベント出展、ペットの似顔絵や結婚式のウェルカムボード制作等、自分の周りに転がっている、絵に関係する事は何でもやってみることにしました。
NHK連続朝ドラマ「スカーレット」の作品紹介コーナーで動物のポストカードが第100回目で放送されることが決まったことはとても驚きの出来事でした。
番組終了後のパッと紹介される3秒程度の瞬間だったのですが、全国放送でそれも大好きな番組に絵で出演できるのはとても嬉しいことでした。「放送見たよー!」と声を掛けてくれる人もいて、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、とても嬉しい気持ちになりました。
カフェの看板ロゴ制作はSNSを通して繋がったお仕事でした。
テーマは、店主の愛犬(黒チワワのノアちゃん)が船長でたくさんの動物を乗せたノアの方舟をイメージした絵を描いてほしいとのことでした。
動物1匹ずつをアナログで描き、それを、Photoshopを用いて、コラージュのように船に動物たちを乗せて行きました。
複製、反転、自由変形、色調調整などの機能を活用し、クライアントと話し合いながら仕上げて行きました。
完成したロゴが実際にお店の看板にバーンと掲げられているのをみると、「・・・アートスクールでいろいろな技術を学んだかいがあった!」となんとも言えない感動が込み上げました。
活動をInstagramに投稿していたからこそのお話でしたので、SNSでの発信はとても大事だということを感じた出来事でした。
またお店のロゴに出てくるキャラクターのオリジナルグッズ制作は、店主様もとても喜んで下さり、ハンドメイドコースで学んだ技術もここですごく生きました。アートスクール大阪の振替制度があったからこそできたことだと思いました。
ハンドメイド科のArunenさんから、阪急百貨店さんや東急ハンズさん、大阪アート&手作りバザール等、素人のわたしが出店するのにはとてももったいないぐらいの有名なイベントに参加する機会を頂き、たくさんの作家様やお客様と毎回貴重な経験をさせて頂いています。
作品の発表の場を通して、企業様から生地の柄を制作するお仕事を頂いたこともありました。この出来事は自分の創作活動が大きく前進した出来事となりました。
いろいろな動物の絵が入った生地を作らせて頂いたのですが、生地にするには、動物の色目が被らないような配置を考えたり、絵の傾き加減や、隙間が不自然にならないようにしたりと、いろいろな工夫が必要なのだということがわかりました。
また、一つの生地を商品化するのに、絵を描く人、デザインをする人、できた図案を元に生地をする人、出来た生地で作品をつくる人等、各工程それぞれにその道の職人さんたちがいて、プロの手仕事に、仕上がっていく作品に感動してばかりでした。
※仕上がった生地が市場に出回り、タレントさんの番組衣装となっていたことを知った時は、雷に打たれたような衝撃を受けました。
やれることは何でもやってみようという気持ちで意気込んで活動をしている最中、新型コロナウイルスが大流行し、イベントやグループ展が中止になることもありました。
流行が収まるまでは、今まで学んだことを自宅で深く掘り下げる期間にしようと休学することにしました。
休学中いざスクールから離れてみると、普段の生活を送りながら、自分で創作のモチベーションを維持し、時間を確保することは想像以上に難しいことを体感しました。この時から、日常生活と創作を気持ちよく両立するにはどうすれば良いのか?ということをよく考えるようになりました。
その頃、学校でオンライン授業のモニターを募集しているとお話を頂き、自宅から受けられて、以前から気になっていたiPadの授業が受けられると聞いたので、今の私にとてもピッタリでありがたいお話でしたので、参加させて頂くことにしました。
授業内容はprocreateでポストカードを作ろうという内容でした。
機能全体をまんべんなく触る授業内容になっていましたので、自分では絶対触らないだろうなと機能もポストカード作りを通して、学ぶことができました。
オンライン授業を受けるのに必要なZOOMの扱い方等、基本的な機械操作から、丁寧な説明で導いてくださり安心して参加することが出来ました。
オンライン授業ならではの楽しみもありました。
通学時では、自分でやりたいことを決めて個別授業を受けるというスタイルですが、オンライン授業はグループ授業でした。
ポストカードを作るという一つの目的に向かって、参加者の皆様と一緒に進むので、その間で生まれる交流がとても楽しかったです。
人によって視点が違っていて、一つの質問に対してどんどん話が広がるので、聞くことは勉強になりましたし、描いた作品をそれぞれお披露目しあうことは、創作に良い刺激を頂けました。
創作することで自然な交流が出来たことがとても楽しかったです。
通学時間も省かれることも良かったです。1時間から受講できる授業もあるので、家事の合間にでもサッと受講できることがとてもありがたかったです。
モニター期間が終わってからも、他のオンライン授業も受けてみたいと思い、コマを購入しました。
クリイエでは、色々なコースの授業が気軽に受けることが出来たので、通学時から気にはなっていたけど、なかなか踏み込めなかった他コースの授業をいくつか受講させて頂きました。
絵本コースの授業では、コピー用紙1枚に自由に絵を描いた後、紙を折ったり切ったりするとミニ絵本になりました。
できたページ毎に後から文を付けて話を作るという手法はすごく画期的でした。
クロッキーで自分の線を見つける授業は、手のクロッキーをたくさん描きました。
描いたクロッキーを見て、先生方がわたしの好きそうな絵描きさんを教えて下さったり、おすすめのペンを教えて下さったりととても新しい発見がたくさんありました。
自分一人で創作活動のモチベーションを維持し続けるのは大変ですが、イベントに出展することや、オンライン授業を受講することは今のわたしの創作のモチベーションとなっています。
目標は、作品を見てくれた人に「うわ~!この人めちゃめちゃ遊んではるなぁ。楽しそう。」と笑ってもらうことです!
現在は継続期間待機中なのですが、通学を再開したらHP制作、ポートフォリオ作り、カレンダー作り、タフティングガンを使った動物のラグ制作、樹脂粘土で立体作品の制作をやってみたいと考えています。 まだまだアートスクール大阪でやりたいことがいっぱいです♪
アートスクール大阪
イラストレーションコース 森下 里奈