アートイラストコース han さんインタビュー!
受講生インタビューアートイラストコースに在籍され、積極的に制作と発表を続けておられる han さん。その絵作りの姿勢には講師だけでなく、他の受講生からも注目されています。今回 han さんからいろいろとお話を聞く機会がありましたので、インタビューとして掲載させていただきました。
―― 今日はインタビューという事で、時間を作っていただきありがとうございます。hanさんの作品の事やアートスクールの事などをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
『よろしくお願いいたします。』
アートグランプリ出品の2点について
―― とても緻密で繊細な絵ですが、かなりの時間をかけられていますね?
『そうですね。緻密さゆえに集中力が持続しないので、ちまちまと少しずつ描き進めています。』
―― 長時間集中している姿を見ていて、話しかけるのもためらいます(笑)
―― 出品の作品には顔がモチーフとなっていますね。また、小動物や昆虫なども取り上げられています。これはhanさんの内面の表現でしょうか?
『顔が一番描いていて飽きないからでしょうか。』
『昆虫など自然のモチーフを描きたくなるのは、単に和歌山の田舎育ちだからだと思います。』
―― そうなんですね! 特に蝶のディテールは見入ってしまいます。
顔の視線には力強さというか圧を感じ、何か愬えているようにも思えますが?もしくは、もうすでにこの時間にはいないひとのような表情にも感じられます。
『確かに“目”は特に慎重に描きます。』
『非現実感が出るよう、目の大きさ等デフォルメして描いています。』
―― それにしても、実際にそこに存在する人のように思えますね。
―― そして、この2点は多少アプローチが違うように見えます。何か意識して変えているのですか?
『アプローチは全く違います。』
『1点は私の内面性の吐露、もう1点は単にチョウを描きたかったから。描き方や画材もその時の気分で変えます。』
―― ひとつはトレーシングペーパーに描画したものを片ダンに貼付けたりと、素材の効果を考えていますよね。また、どちらにも自動記述のような、ゼンタングルのようなドローイングが見られますね。こういった模様は自然に出てくるのでしょうか?それともしっかりデザインされているのでしょうか?
『自然に出てきます。と言うのも、ラフを全く描かないんです。』
『頭の中にあるイメージをそのまま描き表すだけです。あまり構想を練りすぎると、最初の“ひらめき”が廃れてしまう気がするので。』
―― 繊細ではあるけれど、ある意味、大胆さというか思いっきりの良さがあるのですね!
以前の作品
これからの構想や、やってみたい事について
―― 現在すでに次の作品に取りかかられていますが、これは出品作品と関連していますか?
『そうですね。チョウを描くことにすっかりハマってしまったので、飽きるまで連作を描こうとは思っています。』
―― それは楽しみですね! できたら、これから挑戦したい事や関心のある事などを教えて下さい。そして他のメディア、油絵やエッチングやデジタルワークなどについて考えている事も聞かせください。
『 "アートストリーム”には出品してみたいです。人生で一度は個展も開いてみたい。入学当初から先生にエッチングを薦められているので、在学中に一度は挑戦してみたいです。』
―― 一生に一度とは言わず、作家活動の始まりとして、是非展覧会を開催して下さい(笑) 銅版画に関しては、昔自分も制作していた事があったので、是非やってみてほしいですね・・何度もしつこくすすめて申し訳ないです(笑)
アートスクールに通ってみて
―― アートスクールに通ってみて、以前とは絵の描き方などに変化はありましたか?
『デッサンを学んだことで、人物の描き方が劇的に変わりました。また、ほぼ未経験のデジタルを学ぶことで、制作の選択肢が広がったと実感しています。』
―― それは何よりです。基礎デッサン科も受講された事でhanさんの絵の幅が広がったように思います。デジタルもまだ始めたばかりですが今後の制作にも応用できるのではないでしょうか。
ところで、アートスクールでは仲の良い方もおられるようですが、どのように話しかけたりするのですか?
『面白い絵を描く人だなと興味が沸いたら、私から突然話しかけます(笑)』
『展示会の情報交換をしたり、一緒に見に行ったり、励まし合ったりと、スクールならではの有意義な交流ですね。』
―― そういうコミュニケーションは大事ですね。活動の幅を広げる意味でも、アートスクールが情報交換の場として活用できているわけですね。
そして、アートスクールには多様なコースと多くの講師がいますが、アートイラスト以外に興味のあるコース、たとえばクラフトや立体作品など、関心のある事があれば教えて下さい。
『マンガコースです。
“あさりちゃん”や“ジョジョ”、“稲中卓球部”など多くのマンガが私の人格形成の原点ですし、漫画家には今も強く憧れます。』
―― そうなんですか、それは始めて聞いた気がします。いずれも少しクセのあるマンガですよね(笑) マンガコースへも是非機会があればのぞいてみて下さい!
いろいろと質問に答えて下さり、ありがとうございました。今後の作品も楽しみにしていますし、活躍を期待しています。
インタビュアー : アートイラストコース オカモト