白亜地セミナーリポート 第⑤弾(金箔貼り編)
美術・絵画コース白亜地セミナーの黄金背景テンペラ実習は金箔貼りの工程に入っております。
今年の1月から始めたこの実習もついにここまできました。
今回、この実習のために金箔を購入しました。
100枚で17,000円でした。10年前は100枚で10,000円でした。
金が高くなってるんですね。
金箔は非常に薄くてほんの少しの空気の動きでふわっと飛んでしまうので、
エアコンや扇風機の風の届かない場所で作業を行います。
まずは金箔を箔貼り台に乗っけます。
ただそれだけのことが非常に難しい。
パレットナイフか箔切りナイフを金箔の表面から少し浮かせてスタンバイ。
金箔の端に向けて息をフッと吹きかけます。
すると金箔がめくれあがってナイフの上面にひっかかります。
そのままナイフを持ち上げて箔切り台のほうへ
箔切り台の任意の場所へフワッと持っていきます。
少々しわがよっていますので…
真上から息をフッと吹きかけます。
息の塊をポンと落とす感じです。
大きなしわがのびました。これで準備完了です。
さあ、次回は金箔貼りまっせ。
美術科 講師:松田
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松田 一聡
- Profile
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'01 東京芸術大学大学院油画技法材研究室終了
'11 「風景と静物画」展 (ホキ美術館)
'12 「重 力」展 (Gallery Suchi)
'13 アートフェア東京 2013 (Gallery Suchi ブース) - Message
- 物事を学ぶにあたっては一直線に目的に突き進むよりも、寄り道や遠回りをしたほうがより立体的な理解を得られるという事があるのではないかと思います。絵画の制作においても、寄り道や遠回りなど、一見は無駄に思えるような行為を経る ことで、最終的により豊かな表現に達することができると思います。そういった行程も絵画制作の楽しみのひとつです。脇道の向こうの風景に少しでも心が動いたら、迷わずにそちらの方向に足を向けて進んでみて下さい。
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