「展示と合評」人に作品を見せるということ
絵本と表現コース絵本コースの作品展を12月3日(月)から23日(日)まで、1階「アルネン」のギャラリースペースにて「えほんのタネ」展として開催しました。参加された皆さま、大変お疲れさまでした。
そして今回は、会期の前日の2日(日)にはプレオープンとして合評会をし、夜には交流会を学校の隣のお店Bastone(バストーネ)にて開催しました。15名の生徒さんと3名の講師で、普段の制作とは違う時間を過ごしました。
展示にしても合評会にしても、人に作品を見せるのは誰でも不安で怖いのです。どんな評価、意見があるのかは心配です。作品と本人が近すぎると、悪い評価があれば必要以上に怒ったり、悲しかったりしますが、だれも作家さんの人格を否定していませんで、どうぞ安心していてください。
他者の意見には、意図しない事の読み取りがあったり「あー、こういう見え方がするか!」という気づきもあります。違う視点からの見え方を知る事は、今後の作品づくりの視野を広げます。
作品はまずは自分自身の納得と満足。そして他者が見る事で完成します。
人の目を意識しすぎるのはよくありませんが、誰にも見せない作品は、この世に存在しない事と何がちがうのか?倉庫の中に入ったままの絵画には価値があるのか?これはよくいわれる哲学的なテーマですね(笑)誰も見ない作品でも名前が売れていれば、もちろん販売され流通する商品としてや、投資や投機の対象としての価値はあるでしょう。しかし絵画の機能としての絵から受け取る感情(喜び)を誰も得られません。
それを知るためにも、機会があれば展示会はどんどん参加して人の意見を聞くことも楽しみましょう。
絵本コース講師/中田弘司
中田 弘司
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