版画コースに入校したらどんなことをするの?その1

こんにちは〜!版画コース講師の山内です。
新入生の皆様は生活が落ち着いてきた頃でしょうか?

版画コースでも新入生が多くなったので、6月と8月のブログでは、
「入学したら最初はどんな事をしているのか?」
という事を紹介します!

 

 

~銅版画を始めよう!~

入学したばかりの人に向けて、カリキュラムというものを用意しています。
とりあえず色んな技法を学んでから作品について考えていきたい人向けです。
今回はそれに合わせて新入生の授業風景を紹介していきますね!

 

 

① エッチング

銅版画カリキュラムでは、最初にエッチングをします。
まずは線画を描いて腐蝕をする技法で、銅版画らしい銅版画を体験!


この黒っぽい液体が腐蝕(エッチング)液!


明るく銅色に見えている部分が、銅が露出している部分です。腐蝕液の中に入れると、この露出している部分が腐蝕されます!ニードル(針ですね!※新規入校キャンペーンで受講期間6ヶ月以上を選択された方はプレゼントしています!)で描くので、髪の毛よりも細い線が描けます。とにかく緻密世界が好きという方や、ペンに限界を感じている方は特に楽しめる技法です。

 

② ドライポイント

次はドライポイントです。腐蝕液を使わない、直接刻み込む技法です。腐蝕液を使わないので、いろんな工程が省けて一見簡単そう!なのですが~!直接刻み込むということは、それだけ強い筆圧が必要なのです!また、ニードルが版に引っかかるので、思った通りに進まない!なんてことも…!


(左)力いっぱい描いています!
(右)左のドライポイント版を、黒と青で刷ってみました!ドライポイントで面表現をした(塗りつぶした)力作です。上下で塗りつぶし方を変えたので、近くで見ても面白いです。それにしても色一つで印象が変わりますね~!

では、ドライポイントの良いところってどこなのでしょう?
思い通りに描けないから面白い絵が描ける!という上級者な意見もありますが、分かりやすいのは滲みの面白さです。


線が滲んでいるのが分かるでしょうか?
筆圧が強い部分が強く滲み、独特の雰囲気が出ます。
初めてのドライポイント、とても上手です!水中の球根を描いています。
滲みを水中の表現に使うのは良い発想ですね。

8月のブログではカラフルな多色銅版画と基礎の様子をご紹介する予定です!
ぜひお楽しみに!

 

 

 

~ハンドメイド作家コース・体験記~

さて、今年に入って新入生が一気に増えた版画コース。
今からは、少しテイストを変えて、
講師の私も新入生の気持ちを学ぼうと思い、
ハンドメイド作家コースに参加してきたことをリポートします。

体験したのは「編み物」…!

とりあえず作業しながら覚えていきたいタイプの私…、編み物の本は知らない単語と記号だらけでハードルが高く、したことがありませんでした。本当はタコが作りたかったのですが、ちょっと3時間(1コマ)では難しい感じがしたので、初心者向けのヒヨコの作り方を習いました。


ハンドメイド作家コースの机で編み物の仕上げ中。くっつける目も色んなものが用意されているので、どれが可愛いか試せます!

石田先生がしっかりと教えてくれ、上手い生徒さんが一緒にやってくれたので完成までもっていくことができました。人と一緒に編み物をするのは楽しいです!そして他の雑貨を制作をしている人も居て、こんなのも面白そうだなあと色々と興味が湧きました。


完成したヒヨコは、版画コースの生徒さんの荷物に忍ばせておきました。

編み物も版画も、間隔をあまり開けずに詰めて通った方がすぐに覚えられると思います。
私も次はタコに挑戦したいところ…!

版画コースのシルクスクリーンとハンドメイド作家コースは親和性が高いので、ぜひどちらも体験(振替受講やWS参加など)してみてくださいね!

 

 

 

 

「振替システムについての注意」

※ハンドメイド作家コースの受講生の方は、版画コースへの振替が可能です。
※版画コースの受講生の方は、ハンドメイド作家コースへを含むすべてのコースへの振替はできませんが、 ハンドメイド作家コースのワークショップへは、3,000円+材料費で参加いただくことも可能です。

 

 

 

版画コース講師
山内あすな

 

 

 

山内 あすな

山内 あすな
Profile
‘14 京都精華大学大学院修士課程版画専攻修了
   17th International Graphic Art Triennial Frechen (フレッヒェン/ドイツ)
‘15 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ (多摩美術大学美術館)
‘16 Mini Print International of Cadaques (カダケス / スペイン)
‘17 Miniestampa TGB-eMe (メキシコシティ/メキシコ)入賞
Message
版画の良いところはたくさんありますが、
私が気に入っているのは、作品サイズが大きくなっても軽く、
海外に簡単に送れるところです。
版画は学べば学ぶほど面白くなる技法です。
一緒に学んでいきましょう。
ArtWorks

 

 

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版画コースpresents 銅版画・木版画ワークショップへのご参加もお待ちしております。

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