美術科金曜アトリエ通信7月号(大輪の花火を皆さまに)
美術・絵画コース皆さまこんにちは。美術科山下です。春からしばらく探り探りの状態でおりましたが、教室も賑やかさを取り戻し、生徒さんとの再会を喜こぶことの多い7月でした。私は第2波がくる前にと6月末に金沢21世紀美術館、7月始めに国立国際美術館に出かけてきました。再開した美術館は予約制だったり体温チェックがあったり展示室内での人数制限があったりと、世の中が以前と変わったことをわかりやすく感じる場所ですね。
皆さまからこの春のお話を聞かせていただく中で、Kさんがご自宅で取り組まれた作品にハッとさせられました。立派な凱旋門。ふと、誰もいないことに気づきます。
「コロナの凱旋門」とKさんはおっしゃっていました。制作年が記されていなくても2020年だとわかる、記憶に残る年になってしまいました。
今はディズニー好きの奥様のリクエストで、シンデレラ城を描いていらっしゃいます。小さな絵セミナーでは便利なコピックのマルチライナーをご愛用です。
シンデレラ城のカラーリングって青い屋根に白い塔が印象的ですが、下層は渋いんですね。Kさんがペン画で迫ります。
そして今月号でどうしてもご紹介したかったのが、Kさんが昨年から取り組まれていた花火の作品です。今年の公募展を目標にされていたのですが、このような状況下で開催中止となってしまいました。また来年この作品にはきっと華やかな舞台があると思うので、全体像はその時のお楽しみということで、今回は一部分だけ掲載せさせてください…!ドドーーーン!
花火大会も軒並み中止と聞きますが、皆さんのお気持ちが晴れる日がきっと来ますように。Kさん、素敵な作品をありがとうございました!
山下 智子