空の種類と空の描き方
コミックイラストコースこんにちは。コミックイラストコースデジタルの吉川です。 絵画やイラストでもよく登場する、私たちに身近な自然風景の『空』について、記事にさせていただきたいと思います。
皆さんは「空」と聞くと、どんな景色を想像されますか? 青空、曇り空、夕焼け空、と色々種類がありますね!
イラストを描く際に、背景として空を描き入れる方はいらっしゃるかと思います。 空といっても時間やお天気、季節によっていろんな表情があり、イラストのシチュエーションに合わせて描き分けると、 空一つとってもグンと背景のバリエーションが広がります。
ということで、空について一般的にどれくらいの種類があるのか、画像とともに列記してみたいと思います。
●時間による空の違い●
【朝焼け】
東から太陽が昇るときに空が赤くなる現象。夕焼けより太陽光がまぶしい。 日中より太陽の高度が低く遠いため、波長の長い赤色が地球に届くので、空が赤く見える。
【昼間】
青空と雲。雲の割合はお天気によって変化。
【夕焼け】
太陽が西に沈む時に空が赤くなる現象。朝焼けよりまぶしさが少なく、赤色が強い。
【夜】
太陽が沈み暗く、星や月が見える。雲も月の明かりによって見え、雲が多い場合は星や月を隠す。
●お天気による空の違い●
晴天 曇り 雨 雷雨 雪 など
曇りの空 ( 同じ曇りでも雲の厚さによって明るさが違ったり、風の強さで雲の形状が違ったりしていますね。)
●季節による空の違い●
【春】
よく見られる雲:巻雲=すじ雲[高層にできる箒で掃いた後あとのような巻雲]、はね雲、しらす雲、 おぼろ雲[空の中層から高層にできる霞んだ高層雲]、 (写真は幸運にも晴れていますが)暖かい空気が流れ込み、空気中の水蒸気が増えるのでほんのり霞んでくもりが多い。 冬より明るい。
【夏】
よく見られる雲:積雲=わた雲、積乱雲=入道雲、雷雲
日差しがきつく、雲は積乱雲など大きな塊のはっきりした形のものを多く見る。 お天気が激変しやすい
【秋】
よく見られる雲:巻積雲=うろこ雲 いわし雲 さば雲、まだら雲 すじ雲などの巻雲 高積雲=ひつじ雲
大陸からくる水蒸気の少ない高気圧によって、晴れの時は空気が澄んで空が高く見える。 秋の雲は高い位置にできるので、空が高く広く見える。
【冬】
よく見られる雲:凍雲(いてぐも/とううん)[輪郭がぼやけて空に低く広がる雪が降り出しそうな雲] うね雲[畑のウネのように並んだ雲]
湿度が低く空気が乾いているので、空は澄んで景色も鮮明に見えやすい。 ちなみに地域差があり、本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側と日本海側で空模様に違いが出るようです。 太平洋側:冷たい青空の日が多い 日本海側:厚い雪雲に覆われる日が多い
巻雲(けんうん)、高層雲(こうそううん)、積乱雲(せきらんうん)など、発生する空の高さと形で 10種類に分けられる雲。 季節によってよく見られる雲がありますが、実はどんな雲も一年中できるているけれど、気候によって 見えたり見えにくかったりしているそうです!?雲だけでも奥深い…
いろんな条件によって様々に見えますが、大まかに分類するだけでも空には色々な表情があります。 詳しく調べると、時間や季節による空の色や雲の形の違いの理由がわかって面白いですね。
身近な空は気軽にカメラやスマートフォンでも撮ることができ、資料集めもしやすいです。 私も素敵な雲や綺麗な空の色を見かけたときは、資料というよりも見惚れてついつい撮ってしまいます。 おかげで雲の写真もたくさんあるのですが、写真整理が追いついていないです(汗) 今回掲載した写真も、いろんな時期に「いいな!」と思った空を、デジカメやスマホで撮影したものを集めてみました。
ふとした時に空を見上げて季節の移ろいを感じつつ、イラストにそんな様々な顔を持つ空を取り入れてみませんか。
■青空の描き方の一例■
最後に簡単にではありますが、青空の描き方の一例を少しご説明させていただきます。 ご自身で素敵!と思った空写真などで、実物の雲の形や空の色味をじっくり観察するのがポイントです。 是非、空のあるイラストにチャレンジしてみてください!
吉川 奈緒