グループ展『WINDOW | WODNIW』
美術・絵画コースこんにちわ!美術科講師の山本尚子です♪
先日、アートスクール大阪でYouTubeなどの動画編集、アップなどをしてくださっている西村彩さんが参加されていたグループ展に行ってきました!
大阪芸大の同期のメンバーでのグループ展だそうで、視点や表現方法の柔軟さと、少し尖っているようにも感じる挑戦力と、若さ溢れる作品展でした。(私が歳をとっているだけ、とも言える。)
WINDOW | WODNIW
いやあ〜良いタイトル!!
窓の内と外から物事の裏表、対照的な存在や遂になる存在、鏡の世界…などなど色々とイメージが数珠繋ぎに引き出されます。
展示会の冊子にも記載されていますが「絵画と窓」と言うテーマは昔から言われており、様々なシーンで引用されてきました。
アート雑誌「美術の窓」とかね。
しかし緊急事態宣言などコロナ禍での家時間増加で「窓」と言うのは今までと違う存在になっているかもしれないですね。
より外への憧れを強め、外との隔たりを感じ、またウイルスから自分を守ってくれるシールドにもなる存在…
西村彩さんの作品は端的に言えばフロッタージュ作品。
必要最低限の手数でしっかりモチーフの存在感を描写(って言っていいのかな?)出来ていて、一体何百回フロッタージュしたんだろうか…と思わせる、職人技のような擦りwww
なかなかフロッタージュでこんな綺麗にライン出せませんよ。
道端に落ちているゴミを拾ってフロッタージュしているらしいです。(ネタバレ?大丈夫かな?)
「ゴミ=無価値のモノをアート作品に」転換するアプローチは、私もかつて「工場の既製品をモチーフにして制作」していた事もあり(そこからまつげちゃんは生まれた)なんだか妙な親近感が湧きました(笑)。
壁を覆い尽くす作品の圧倒感にゴミの不穏感を、洗練された線に捨てられた儚さを感じました。
やめよう。ポイ捨て。
他の作品も個々のアプローチは様々で、語るとキリがないので割愛させて頂きますが、ビジュアル的にもコンセプト的にも振り幅があって見てて全く飽きませんでした。
にも関わらずテーマとなるWINDOW | WODNIWからは一切外れてない脅威の一体感。
そして会場を出て帰路に帰る道すがら…
私だけかもしれませんが、現代アートを見た後って「感性の瞳孔が開いている」状態なので何を見てもアート作品に見えてしまう現象が起こります。
特にGALLERY wks.さんのような哀愁漂う建築の帰路には気になる構図が盛り沢山でした(笑)。
来る時はそんなに気にならなかったんですけどねw不思議です。
場所もテーマにあってましたね。
現代アートの味わい方を良く知ってる作家さん達の展示だったと思います。
楽しかった~♪又ぜひ見に行きたいです!
山本 尚子