美術科金曜アトリエ通信 10月号(生徒さん作品紹介!)

美術科講師の谷野です。
ようやく秋本番の気候になってきました。
今年は台風や大雨などで大変でしたね。
さてさて今月はヨーロッパの風景を日本画で描かれた
お二人の生徒さんの作品をご紹介します。

(図① )

(図①の部分画像 )

①の作品はご存知モンサンミシェルを題材にされていますが

別の日本画教室にも何年か通っておられ、
今回はまた新たな技法にチャレンジしました。
盛り上げ用の胡粉で下地をしっかり作りこんで
その上に岩絵の具を流し込んだり
また洗いだしたりしながら
複雑なマチエールを作っていきます。

凹凸のある画面なので絵の具が描くときに
引っかかりができて乗せやすく手触りのある感触がします。

黒を基調としたシックな色調で
空にたなびく赤やオレンジや青の調子が
何だかとても怪しげに効いています~。

以下ご本人の感想です。
「今まで自分が思っていた日本画のイメージとは違う新鮮な作品にしたくて盛り上げたりするのは始めてで徐々に形が浮き上がってきて輪郭を彫っていったりしていくのが楽しかったです。その後全体に色を塗って一度描き上げたうえで黒の絵の具を全面にかぶせて真っ黒にしてから水で洗いだして下から見えてくる複雑な色合いがとても面白かったです。色んな表情を見せてくれる盛り上げ胡粉を使っての描画は最後まで楽しかったのでまた違う題材で描いてみます。」

(図② )

(図②の部分画像 )

②の作品は
今までに何作か先に紹介した技法を使って制作されている方ですが
街並みの照明の部分に金紛で塗ったりして
闇夜に浮かぶ夜景のムードを工夫されています。

 

 

 

美術科講師
谷野剛史

 

 

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