続・あなおそろしや…腐れ胡粉の恐怖!の巻
美術・絵画コースお待たせいたしました。腐れ胡粉の続報です。
(何のこと?とお思いの方は・・・前回の記事はコチラから・・・)
前回、日本画を描いておられる、美術科のW嬢との会話のなかで、ふともらした言葉がきっかけで、腐れ胡粉という、今ではほとんど忘れ去られた日本画の技法をやってみよう、作ってみようということになってしまいました…というところまでお伝えしたかと思います。
その後、研究熱心なW嬢は持ちうる人脈を最大限利用して腐れ胡粉に関する情報を収集してきてくださいました。アートスクールの講師はもちろんのこと、知り合いの科学者のかたにもいろいろと聞いてこられたようです。腐れ胡粉の情報が専用のファイルにきっちりとまとまっています。これだけでもかなり貴重な資料になりますよ。
では作っていきましょか。腐れ胡粉!
まずは乳鉢に胡粉を適量入れまして‥
ここに日本画の岩絵具、丹を加えていきます。
丹とは鉛の化合物で四三酸化鉛Pb3O4、Colour indexではPigment Red 105(PR105)、
英語ではRed leadとかminiumとか呼ばれておるものです。これを混ぜることで強靭な盛り上げ胡粉になるそうです。
少しづつ加えていきます。
だいぶ色が付いてきました。
これぐらいでええかな。
次に膠を少しづつ混ぜていきます。膠はあえて安物を使っております。
こんなもんでしょうか。
できたやつを百叩きします。この塊をお皿に何度も叩きつけると膠がまんべんなくなじんでくれるそうです。ハンバーグみたいですな。
この胡粉めを…
とりゃっ!
ぺちっ!…と
丹の量を少し変えてみたりして胡粉団子を三つ作りました。高級な梅干しみたいですやんか。
今回は日本画では一般的によく行う作業でしたが、次回は、こいつを土に埋めます。
松田 一聡
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