美術科金曜アトリエ通信 9月号(実験的な連作作品を紹介します)
美術・絵画コース美術科金曜アトリエ通信9月号
皆さまこんにちは。美術科の山下です。
今回は、美術科Sさんが取り組まれた連作をご紹介します。
この金曜日ブログにも何度かご登場いただいている
Sさんの愛犬そして鶏の作品の記事はこちら↓
ある日小さな張りキャンバスを4枚持って教室にいらっしゃったSさん。息子さんが持ち帰られた大きな文旦を描くためでした。トマトを加えキッチンに置いた写真も複数枚。4枚のキャンバス。全て違った表情で文旦を描く。実験的な連作です。
同じモチーフを4枚並行で描くと、これとそれ似てきましたねということが何度か起こります。次回ちょっと考えてきます、とおっしゃるSさん。どんな案が出てくるのかこちらも想像をして毎回教室でお待ちしていたのですが、Sさんの出された答えにいつも驚かされていました。かなり難易度の高いアイデアもあったのですが、今までの油絵一枚一枚にじっくりと取り組まれたからこその引き出しの豊かさに拍手です。キッチンから生まれたこの4枚の作品にはSさんの考える時間が織り込まれています。
追伸:夏の間お休みをいただきありがとうございました。今年はザルツブルクで過ごしてきました。インスタレーションと、その空間でパフォーマンスを発表してきました。どちらも生まれて初めての経験で、行って良かったです!不思議な体験記を書くのがなんとも難しいので、もしご興味を持ってくださった方は教室でお声掛けください☆
山下 智子