美術科金曜アトリエ通信3月号 お着物にだってチョチョイのチョイ
美術・絵画コース皆さまこんにちは。美術科山下です。春ですね。早く心配なく、気持ちよくお出かけできるようになりますように。
今回は美術科Sさんのご趣味から生まれた作品をご紹介します。
お着物熱が沸騰しているSさんは、あれ?着物の絵も自分で描けるんじゃない?と思い立ち即行動。アクリル絵具でチョチョイのチョイ。
ぽい!ぽいです! 無地だった着物の帯に新たな命が吹き込まれました。初めは怖々トレースしようとされたそうなんですがうまく写らず、えいっといきなり描いたら「描けちゃった」とのことです。
こちらは水彩のような滲みに挑戦。優しい、本当に可愛らしいピンクの地に、雰囲気のある描写が合っていますよね。素敵。
帯は形の変わる素材ですので、布用絵具ではなくお手持ちのアクリル絵具だと剥がれ落ちないか心配だったそうですが、身につけても問題なく、お出かけを楽しまれたそうです。厚塗りでないのと、お太鼓や胴の部分ですので形が安定していて絵具に影響しにくいのでしょうね。「絵が描けたらこれくらいチョチョイのチョイですね」とおっしゃっていました。格好いい。
実はこの帯をご自身で撮影されたことがあるそうなんですが、ご自宅で自然光下で撮影すると質感が拾えなかったり、生地のシワが強調されたりでうまくいかなかったそうなんです。そこで今回はハンドメイドコースの石田先生がライティングして撮影してくださいました!石田先生、美しい画像をありがとうございます!
皆さんもせっかくの作品をきちんと撮影して記録できたら嬉しいですよね。作品集や展覧会のご案内など、色々な場面で必要になりますし。ハンドメイドコースでは月に1回のペースで撮影のワークショップが開かれているので、ご興味のある方はぜひ!私も教えてもらいたいです。
いつもお会いするのはお仕事帰りのスーツでキリリとしたSさんですが、いつかお着物にたすき掛けで日本画やテンペラを描いていただきたいです。そんな姿を期待してしまうSさんのブログはこちら→https://www.art-sacco.com/
山下 智子