美術科金曜アトリエ通信12月号(表現の多様性)

美術科講師の谷野です。今年も残すところあとわずかになりました。
今年はコロナ一色の一年となってしまいましたが来年の今頃はこの話題がほとんど出なくなっていればいいのですが…。

今年も一年間金曜日に主に来られる生徒さんの色々な作品をご紹介して参りましたがトリを飾るのは油絵を描かれているSさんの作品です。


作品①


①の部分


作品②


②の部分

作品①、②共にこの方の作品ですが①が今現在描かれている最中の絵です。
対象物に迫るように材質感、形を緻密に追って描かれていますがこの方は毎回描き方を一つの手法にとらわれず色々な表現の仕方に挑まれています。
以前は作品②のようにペンディングナイフで豪快に感覚的にマチエールを作ったりしながら、対象物を抽象化して描いてみたりもされていました。
どの画材問わず、表現のバリエーションは実に多様にあって自身の可能性を掘り下げるように探求していくのも、絵を習って描いていく上での楽しさの一つだと思います。

 

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