こんにちは。講師の藤原舞子です。
春本番。景色が色づいてきましたね。
今回は、鉛筆画の作品をご紹介します。鉛筆だけで作りあげるモノトーンの世界、シンプルがゆえに奥が深く面白いですよ♪
鉛筆と一言で言っても10Hから10Bまでの硬さがあります。
Hの数字が大きくなるほど芯が硬く、薄い色がでます。反対にBの数字が大きくなるほど芯が柔らかくなり、濃い色がでます。
メーカーが変わると描き味も変わりますので、色々試した上で好みの鉛筆を見つけるといいかと思います。
ちなみに私はハイユニとステッドラーブラックを愛用しています。
では生徒さんの作品を紹介します。
S.Y様の制作風景です。
憧れの女優さんを描きたいとのことで、入念な下絵ののち、いざ本番へ。
普段は油絵をされていて、こちらは鉛筆画2作品目の為のエスキースです。
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次はK.N様の制作風景と使い込まれた鉛筆達です。
チョコレートが大好きなK.N様。
如何に本物に迫れるか、ということでチャレンジされています。
チョコレートの見せる分量などを変化させたり、溶けた所を描いたりとチョコレートシリーズで作品が増やせそうですね。
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最後はK.T様
発明家の少女とそれを取り巻く世界をテーマに描いておられます。
大まかなエスキースをしてから作品へ。
制作途中を見れる機会はあまりないかと思いますので、これから始める人には参考になるかと思います。
鉛筆画ってデッサンとは違うの?と質問を受けることが多いです。
デッサンは正確さが求められますが、鉛筆画はもう少し自由な表現が可能です。布を使って画面を擦ったり、鉄筆や電動消しゴムを使ったりとアイデア次第で表現の幅も広がると思います。
沢山ある紙の種類の中からどれを選択するのかによっても作品の仕上がりが大きく変わってきたりします。
いつもの制作にプラスして鉛筆画を始めてはいかがでしょうか。
美術科日曜日の教室は少しずつ鉛筆画をされる方が増えてきました。
ご興味のある方はぜひアートスクール大阪にお越しください!
お待ちしています。
藤原 舞子
- Profile
- ’03 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
’05 武蔵野美術大学大学院造形研究科 美術専攻油絵コース修了
’09 藤原 舞 子展 青木画廊 luft(銀座)
’10 個展「Mystikosな庭」青木画廊(銀座)
’13 個展「柔らかな封印」青木画廊(銀座)
’15 個展「鏡の中の系譜」青木画廊(銀座)
映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」メインビジュアル画担当
’03~現在 青木画廊を中心にグループ展多数 - Message
- 絵は心の鏡 です。
作品と向き合うことで自分と対話し、大切な時間を育んでほしいと思います。 - ArtWorks