コミックイラストで手を描く時に気をつけたいデフォルメのコツ
コミックイラストコースこんにちは、コミックイラストコースの榊です。
今回はコミックイラストで手を描く時に気をつけたいデフォルメのコツをご紹介したいと思います!
「手描く時は自分の手が一番参考になるからよく見て描きましょう」というアドバイスをよく見かけると思います。とても大切なことなので、私も描き慣れた構図でも改めて自分の手を確認して描くようにしています。
ですが自分の手をまじまじと見つめたり、時には写真に撮って参考にしたり、その通りに描くなんだか無骨な感じで可愛く(カッコよく)ない…。
手を見たまま描くだけでも大変だったのにしっくりこない!となることが良くあります。
そんな時に以下のポイントに気をつけてあげると、イラストにぴったり馴染んでくれます!
自分の手をスケッチしてみました。節くれなども再現するとちょっと野暮ったい印象に。コミックイラストの中ではちょっとリアルな感じもして浮いてしまいます。
それではこのスケッチをデフォルメを加えながらなぞり直してみましょう!
■女性キャラの場合
全体的に一回り小さく、指先はさらに細くしましょう!
爪をキレイに伸ばしている感じで爪先もピンととがらせると華奢に見えます。爪ははっきり描いても描かなくても爪先が出るように意識してあげて下さい。
指全体を少し丸みを帯びさせると幼く、より尖らせるとお姉さんっぽくなります。
着彩するときは爪にハイライトを入れてあげるのもいいですね。
また爪に近い関節は曲げる時以外はあまりしっかり描かない方がすらっとした指に見えます。
親指を実物よりピンと伸ばしました。仕草でも女の子らしさを出せるので、動きやポーズも観察してみてください。
■男性キャラの場合
女性の場合は関節をあまり出さないようにしましたが、男性はその逆です。
全体的に大きく、長くなるように意識して、関節のゴツゴツした感じを強調するために関節は膨らませて、その間の指を細くします。爪に近い関節もしっかり表現します。指先や爪先も四角く見えるように描くと男性的に見えます。ちょっと艶っぽい男性を描く時も指を細くしても関節を意識してあげると女性っぽく見えないので大切なポイントです。
また手の甲の関節や腱なども描いておくといいでしょう。このあたりは実物の観察が一番ですね!
キャラクターイラストにおいて顔はもちろん手の動きもキャラを魅力的に見せる大切な要素です。手は表現するのが難しいので避けて通りがちですが、一番身近にいる資料でもあるので、たくさん登場させてあげてください。
そして、ぜひ今回のポイントを取り入れて素敵なイラストを描いてみてくださいね。
榊 典子
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