雪の模様「雪紋」のお話!!
コミックイラストコースこんにちは、コミックイラストコースの榊です。 今年は雪が少ないと耳にしますが、みさなんがお住いの地域はいかがでしょうか?私の住んでいる所は例年に比べると全然で、雪を見ないと冬が来た気持ちになれないですね。 今回は日本の雪の模様「雪紋」のお話をしたいと思います。
雪は昔から豊作をもたらす縁起物とされ、様々な場面で使われていました。 雪の季節はもちろん、夏の着物にも涼やかさを表現するために使われたり、雪が降らないはずの琉球の紅型にも使用されていました。見たことのないだろう雪の模様を使っていたなんて、当時の交流の広さに思いをはせたり。
■雪紋
こちらが基本の形。シンプルな形なので単独で使われることは少なく、何かとの組み合わせが多いです。 外枠だけを「雪輪」と呼んで、中に色んな模様を入れたりもします。
■雪持笹
笹の上に雪が積もっているデザインなのですが、半分にした雪輪を乗せて表現していることが大胆だなあと初めて知ったときは感心しました。■雪輪雀
雪の中の雀がとても可愛らしい模様で、角度を変えて並べると躍動感も出て本当に雪の中で遊んでいるようです。
■雪華紋
ちなみ江戸時代に入って顕微鏡で雪の結晶の形が分かってからは「雪華紋」という模様も使われるようになりました。 今の雪の結晶模様と同じですね。
このように身近な自然をデザインとして生活の中に取り入れてきたことを知ると、イラスト中で模様を使うときにはその意味まで考えるとより制作が面白くなるのではないでしょうか。
コミックイラストコース講師 榊
榊 典子