アナログイラストの魅力!アナログ画材を使ったアートの制作手順も 解説

こんにちは。イラストレーションコースのただです。

最近はipadなどのデジタル機器を使ったお絵描きが主流になりつつありますが(なんせ手軽に描いてすぐwebに上げられますものね……修正も簡単ですし) そんな昨今だからこそ、アナログのイラストの価値が上がるのかな、とも思っています。

アナログアートでは、道具や画材の選択が作品に大きく影響します。例えば、コピックマーカーはデジタルでは得られない質感を提供します。

なんせ世界にひとつだけの作品です。原画の良さというのはデジタルとはまた違う良さがありますね。というわけで、今回は数あるアナログ画材の一つであるコピックを使ってイラストを描いてみました。

1.アナログイラスト・画材の独自性とその魅力

コピックは「デザイナーが使いやすいマーカー」を目指して開発された商品です。コピー機がデザインに使用されるようになり、「トナーを溶かさないマーカーが欲しい」という要望の元に開発されて早35年。その間に漫画やイラストなど、幅広く用途を広げて愛される画材となりました。
コピックは透明なアルコールインクのため発色が美しく、色の重ねぬりや混色しても濁りにくいのが特徴です。
また、アルコールインクは速乾性があるので手や紙が汚れず、発色が非常に美しいです。この透明水彩のような特性もアナログならではの魅力です。
さらに別売りのコピックインクを購入すれば補充が可能です。
手軽にイラストを楽しめる画材、それがコピックです。
今回は夏っぽいイラストを描いてみようとあれこれネタを考えまして「メロンソーダの女の子」をイメージしてみました。

さて、今回のイラストメイキングです。
はじまりはじまり~

2. アイデアスケッチ

どんなポーズにするか、ざっくり考えます。
ノートや鉛筆を使って、小さめの四角に棒人間でなんとなくのイメージを描いてバランスを考えます。大体の雰囲気が決まったら、ラフを起こします。

3. 下書き

ラフを下に敷き、下書きします。
トレース台があると楽ですね。

線を整えながら、細かいところまで書き込んでいきます。

4. ペン入れ(コピックマルチライナー0.3を使用)

下書きを元にペン入れをしていきます。
ペン入れに使用したのは「コピックマルチライナー」の0.3です。
(とても使いやすいのでオススメ)
清書する紙については、スケッチブックやコピー用紙、ノートなども気軽に使えます。しかし着色の際に裏移りするので下敷きなどが必要です。
マンガやイラスト制作には、ケント紙や漫画原稿用紙などのツルッとした触り心地でやや厚めの紙が良いでしょう。特にコピックペーパーセレクションはオススメです。

5. 肌色を塗る(コピックを使用)

肌色を塗っていきます。
コピックは色数が多いので、いくつか試し書きして気に入った色を揃えていきましょう。(すみません色番控えるの忘れてしまいました)
ベースに薄めの肌色を塗り、乾いたら影の部分を再び重ねて塗ります。
(少し濃いめの色を重ねて影にしても良いです)
頬の色も塗ります。ふんわり丸く優しめに塗ると可愛く仕上がります

6. 黄色を塗る

ベースとなる黄色を塗ります。
使用したのはY00。薄くも鮮やかな発色で綺麗なベースになります。バニラアイス部分は差をつけるために少し色を変えました。

7. 緑と赤を塗る

ベースの黄色が乾いたら、メインカラーとなる緑、アクセントとなる赤を塗ります。コツは全部塗らずに少し白い部分を残すこと。
ペンをはらうように塗ると自然な仕上がりになります。
はい、この時点でもう可愛いですね(自画自賛)

8. 髪と靴を塗る

暗めのグリーンで黒っぽい髪と靴を塗りました。
暗めの色でグッと画面が引き締まりましたね。
さらにワンピースには0番のブレンダーを使って水玉を入れます。
0番は先に塗った色を抜いたりぼかしたりするのにとても便利です。
目はさくらんぼに合わせて赤色にしてみました。
仕上げに白いマーカー(ちなみにこれは修正ペンです)で、目や髪の上に光の粒を散らして完成です。

いかがでしょうか。
コピックの良いところはなんといっても「乾きが早い」「発色が綺麗」「色を重ねても濁らない」ですね。乾きが早いのでムラが出やすい点はあるのですが、基本の塗り方をマスターすればムラなく綺麗に塗ることができます。
自分で紙に書く楽しさは手触りやインクの匂いや手ざわり・質感など、五感で感じられるものもありますね。

9.デジタル画材とアナログ画材の併用

パソコンやソフトでのデジタルイラストと併用することで、デジタルの便利さとアナログのメリットを両方楽しむことができます。
自分だけのアナログアート作品を作る楽しみアナログ画材を使うことで、上達の過程や重要な技術を確認しながら作品を作ることができます。

10.アナログ画材を楽しみながら、イラスト制作の幅を広げましょう

アートスクールのイラストレーションコースでは、コピックをはじめ様々なマーカーや他、絵の具などアナログ画材も種類豊富に取り揃えております。
今、手持ちの画材がなくても大丈夫!学校の画材を借りて色々試しながら、ご自身の絵に合う画材を見つけ出すことができますよ。
もちろん、ipadも受講時間内での貸し出しをしています。
いきなりipadや画材を一式揃えるのはちょっと……という方でも安心して受講、通学していただけます。
ご興味のある方は是非、無料体験でご体感ください。
普段ipadで絵を描かれている方も、たまには息抜きに紙の楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。
コピック楽しいですよ~!!!!毎日のお絵描きの幅がグッと広がります。
「コピックいいなあ、使ってみたいな」「他にどんな画材があるの?」「色鉛筆は?」など気になること
があればいつでもお気軽にご相談くださいね。
素敵な画材との出会い、応援します。

ただ さとみ

ただ さとみ
Profile
兵庫県出身。
芦屋芸術情報専門学校ヴィジュアルデザイン学科卒業。
デザイン事務所勤務、ファンシーメーカーの商品デザイナー、
法人の広報制作業務を経て、
イラストもDTPデザインも手がけるデザイナーとして独立。
シンプルで女性らしく親しみのあるデザインを中心に、
企業ロゴや広告・ポスターなどを多数制作。
現在は、文具雑貨デザインを中心に
キャラクター制作や広告デザイン、パッケージデザイン等幅広く活動中。
Message
夢は具体的に描けば描くほど叶うものです。
後は『どのように行動するか』だけです。
どんな道も経験も、必ずあなたの糧になります。
私は絵も描きますが、デザインも大好きです。
それぞれに魅力があります。
これまでに得た知識と経験を生かし、
皆さんに寄り添いながら一緒に成長していきたいです。
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