レーザー加工機について・・

 こんにちはアートイラストコースです。今回はレーザー加工をちょっと紹介したいと思います。
 アートイラストコースはデザインからアート、平面から立体、アナログからデジタルまでと、広範囲に作品制作を行ってもらえるコースですが、その特徴からハンドメイド制作とも深い関わりがあり、レーザー加工もそのひとつの例です。

 レーザー加工は強いレーザーで色々な素材を熱して、焼き付けたり、切断したりする加工で、パソコンで制作した図形などを使うことから、アートイラストコースでのパソコン授業が必要になります。

 ちょうどスクールの販売イベントでの雑貨作りで、レーザー加工をされた方がいらっしゃったので、その様子を見ていただきたいと思います。


 上の写真がアートイラストコースに設置してあるレーザー加工機です。出力は40Wですが、2mm厚のアクリル板くらいなら一度で切断できます。

 加工の際はレーザー光線が直接見えないように、また素材の焼けた臭気が周りに広がらないようにするため、左の写真のようにふたを閉めておきます。


 ではまず「kdy」さんの制作を見てみましょう。「kdy」さんはパソコンで制作したイラストを使ってイベントで販売するためのコルクのコースターを制作されていました。下の写真はIllustratorで作った小鹿イラストを加工機に転送するところです。かわいい!


 パソコンの画面では小鹿が表示されていて、コースターのサイズの円が非表示になっていますが、あらかじめ円だけを下の写真のようにレーザーで画用紙をくり抜いておきます。(下左の写真)それを目印にしてコルクを置き小鹿を焼き付けるという寸法です。(下右の写真)


 直径9cmのコースターに焼き付ける場合、普通の設定でだいたい10分~15分くらいかかります。写真のように上から走査されながら焼き付けられていきます。
 消炎用の空気圧でコースターがずれないようにセロテープで止めていおくとよいでしょう。


 きれいに焼き付けができましたね。「kdy」さんは子鹿の他にふくろうとネコのコースターをデザインされました。
 コルク板への焼き付けは文字通り表面を焦がしているだけなので、炭になっています。スプレーのニスやグロスなどでコーティングし、手で触っても炭が付かないようにします。最後にパッケージングして納品完了です。


 次は「S.A」さんの作品を見てみましょう。「S.A」さんはシナベニアを使ってかわいいてんとう虫やアオムシのブローチを制作されていました。
 いろいろスケッチした中で良いと思うものをまた何度も描いてみたりして、デッサンを繰り返します。最後に一番良いものをものをパソコンに取込んでトレースしていきます。


 レーザー加工機ではイラストの焼き付けと、その形をくりぬく作業をおこないます。
 「S.A」さんのイラストではアウトラインがとても重要ですので、その太さと切断に気をくばることになります。というのも、レーザーで切断する場合でも線にある程度の幅ができてしまうからです。

 下の図は切断線を0.3mmと0.1mm広げた0.4mmのふたつを試してみたところです。加工後の写真ではわかりにくいかもしれませんが、少し印象も違って見えるようです。
 葉っぱも同様です。でもどちらもかわいいですね!


 加工ができましたら余分な炭化した部分をとりのぞいて、コーティングをほどこします。
 「S.A」さんはこのあとアクリル・リキッド絵の具で着色していくということです。素材のままでもステキですが、色が入るともっと楽しいでしょうね!


 というわけで、今回はレーザー加工機での雑貨制作の一例を見ていただきました。アートイラストコースではパソコンのスキルに合わせていろいろなモノ造りもできます。フォトショップやイラストレーターなども基礎からじっくり学べます。ぜひいちど体験してみてください。
 

アートイラストコース
オカモト ショーゾー

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