アートイラストコース なのにミニチュアハウスの制作!
イラストレーションコースこんにちは、アートイラストコース のオカモトです。
最近・・いや以前からミニチュア雑貨を玩具店やガチャなどで見かけるんですが、特にここ最近になってブームが来ている感があります。長いおうち時間のせいでしょうか・・
お菓子やケーキ、パンなどの食べ物系から、家具やおもちゃまでなんでもミニチュアでそろう今日この頃・・しかもどれも精巧にできていてリアル! 子供の頃にこれがあったらなと思う大人の人たちが買うのでしょうか? それともカワイイというものに飛びつく本能的なものでしょうか?お値段もしっかりしています。実際に本物の素材で作って食べられるミニチュアお菓子作りもあるようですね。
まぁそんなことはともかく、ちょっと下の写真を見て下さい。既に知ってるよという方も多いと思いますが、アートスクール生ならこの「The Art tools ミニチュアコレクション」などはもうたまらないでしょう(笑) そういえばミニチュア石膏像なんてのもありましたね。(下の図)
前置きはこれくらいにして、今回はそのミニチュアの家を制作する機会があったので、ちょっと紹介してみます。手芸店や東急ハンズなどのクラフト店でも見かけますし、ネットショップでも売られている「DIY木製ドールハウス」(下サンプル写真)です!
なんか和洋折衷といいますか、モダンデザインを取り入れた中国風のデザインですね。2フロアーありますが、縮尺が1/24のかなり小さめのドールハウスで、オルゴールやLEDが付いています。
キットにはなっているものの、はめ込み組み立てですぐに作れるだろうと思っていました。
しかし、さすがDIYと書いてあるだけに、中に入ってる設計図や型紙、素材類の多さ、また必要工具の注意書きがあったりなど、ただ半完成品のパーツを組み立てるのではなく、切ったり貼ったり、布に綿を詰めたりと結構大変なものであることが判明しました・・
はぁ。。
気を取り直してひとつずつ作っていくことにしましょう。
上の写真のようにシナベニアはレーザーで切り目がある程度入れられています。
また、見える部分は着色はされていますね。これだけでも大変ありがたいです。
布などは型紙がありそれら合わせて切るようになっています。布の貼り合わせは瞬間接着剤でやりましたが、場合によっては針と糸の方がよいかもしれませんね。
調度品や食器、小物などはガラス・木製ビーズやボタン・ホック類、針金などを組み合わせて作るなどよく考えられています。
キッチンなどはさらに細かく凝っています。(下の写真) レンジまわりやオーブンの扉などはプリントされたものを貼っています。
レモンの輪切りは金太郎飴的なものをカッターでスライスしています。流し台まわりがアルミ蒸着シートや針金、メッキビーズなどを使って非常に質感たっぷりですね。
魚のまな板も楽しいです!
右側の椅子(クッションはまだ乗せていません)や小物類も手芸用品の使い回しで、それぞれそれとなくリアルです。 ティッシュケースまで作るんですよ!
レストルームの化粧台のコスメ用品やダイニングテーブルの食卓の食器類も細かいですね。(下の写真) 化粧品のボトルも透明ガラスビーズを使っててそれっぽいし、食卓の料理まで制作します!
パーツのほとんどを速乾性の木工ボンドで着けるのですが、強度が必要だったりよりスピーディーに仕上げるには、高粘度の瞬間接着剤などを使って貼り付けます。
ピンセット類は欠かせませんね。
1階のキッチン、ダイニング、リビングのパーツを仮で並べてみました。(下の写真) 雰囲気が出てきましたね。
カーペットや花瓶も配置して、さらに2階を足していきます。
2階を設置するといよいよ完成が見えてきました! (下の写真2枚)すぐ下の写真はやや俯瞰で撮っています。 実際にはドアのない家はないとは思いますが、ミニチュアですべてが見渡せるように作られています。
トイレやシャワールームも丸見えですね(笑
まだ一部の壁やアクリルパネル、照明用のLEDなどは付けておりませんが、ほぼ完成になります。
ここまでの所要時間は3コマ分(9時間)くらいでしょうか・・
オルゴールの場所はちょうど液晶テレビの裏っ側になります。 曲名は「オーバー・ザ・レインボー」なのですが、一音だけ狂っていました・・残念!
ブログの締め切りに完成が間に合わなかったのですが、みなさんいかがでしたか?
ミニチュアハウスのDIYを少しは堪能していただけましたでしょうか?
ひとりでは大変だったら家族や友達と作ってみるのも楽しいかもしれませんね。
アートイラストコース で作っていただいても可ですよ!?
これを作ってて思いついたのですが、特撮用のリアルに壊れるお城とかビルとかのミニチュアがあってもよいかもと思いました。もしくは耐震テスト用のミニチュア住宅とか・・売れそうにないですね!
以上、アートイラストコース のオカモトでした。
オカモトショ ーゾー
- Profile
- 大阪府出身
Nordbrücke版画工房に従事しリトグラフを制作。
1982年大阪靭ギャラリーにて初個展。
造形教室を主催し、油彩や3DCG、
ペーパークラフト、フィギュアなどを制作。
大阪市都市協会ギャラリーにて優秀賞受賞。
ペパクラデザイナーコンテストにて最優秀賞受賞。 - Message
- 変わらない大事なことも多いですが、
技術や流行は変化し流動的です。
同じく個人の世界も絶えず変化しているのでしょう。
そんな中でみなさんといっしょに表現するすべを
楽しくあるいは迷いながら発見し、
学んで行けたらと思っています。 - ArtWorks