背景の練習。
マンガコースこんにちは、マンガコースです。
今回は背景の目的とカリキュラム「パースの基礎」「一点透視、二点透視、三点透視図法」「背景の回転」の説明をします。キャラクターがどこにいるか、どういった状況なのかを説明するのに背景はとても大切です。そもそも自分のマンガにまず背景をいれるかどうか、どのような角度でいれるかを考える必要があります。
下のネームを見てみましょう。
主人公が教室から喫茶店へ移動してコーヒーを飲むシーンです。
今のままだと②のコマに喫茶店がなく、主人公がどこにいるかわからず、
いきなり主人公が教室でコーヒーを飲んでいるようにも見えます。
また④のコマでやっと喫茶店と分かるのですが、
それでも今の絵だと分かりづらく、
③のコマで横のアングルがつづき、絵としても面白くありません。
そこで下図のように改善します。
②のコマでは喫茶店であるということが分かりやすいアングルにしたほうがいいので、
目線の高さは画面中央にします。
看板などを出しより喫茶店であることが分かりやすいようにします。
④のコマでは②、③のコマで目線の高さがあまり動いていないことと、
どういう場所で何をしているかを分かりやすくすることから俯瞰気味の絵にしました。
③のコマはコーヒーを飲んでいる事を
読者に集中して見てもらうために背景はいれなくてもいいでしょう。
このように状況を分かりやすくするために
背景は必要で使い分けも大切です。
背景には大きく分けて3種類あります。
一点透視、二点透視、三点透視です。
一点透視とは、目線の高さに奥行きとなる消失点が一方向のものをいいます。
二点透視、三点透視となるにつれ奥行きとなる消失点の方向が増えていきます。
まず一点透視の理解が最も基本的な部分なので、大切です。
当コースでは一点二点三点透視に分けて背景を練習していきます。
一点透視の基本的な図形から作画してもらい、アイレベル、消失点を理解していただきます。
その後一点、二点、三点透視の実際の背景を練習してもらいます。
さらにより背景が上手くなりたい方は
応用編の「背景の回転」へのカリキュラムに移行します。
これは一枚の写真から、
別の角度(アオリフカン)の背景を想像で描いてもらうカリキュラムになります。
以上がマンガコースでの背景の練習です。
背景は色々と覚えることが多く大変ですが、反対に言えば覚えてしまえば簡単に描けるようになります。
長野 雄志
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