ペン先選びについて

こんにちは。マンガコースです。

 

当コースでは複数の課題を用意しており、ある程度の順番はありますが、受講される方のレベルや要望に合わせて組み合わせを自由に変更できるようにしています。とは言え、課題名だけ見ても「具体的にはどんなことをするのか?」「この課題の目的は何か?」ということは、分かりにくいかもしれません。体験入学をしていただいた方にはその時に簡単には説明させていただくのですが、初めての場所に来て色々な説明を一度に聞いて覚えておく事は難しいかと思います。ですので、こちらで簡単にそれぞれの課題について解説していこうと思います。

 

4回目となる今回は漫画を描くうえで欠かせない 『ペン先選び』についてです。

ペン先には種類があり、自分の筆圧や絵柄にあったペン先を選んでいく必要があります。

 

よく知られているのはGペンと丸ペンですね。各メーカーで作られているので種類があり、それぞれ描き味が違います。マンガコースでは他にかぶらペンやスクールペンなども試して頂いて、生徒さんが自分に合ったペン先を探していくことになります。描き味は筆圧などにより、人によって違うので実際に線を引いてもらい判断していく形となります。

 

ペン先をペン軸に差し込んで使っていきます。まず各ペン先でたくさん長い線を引いていきます。最初は紙の上を滑らすように線を引いていき、慣れてきたら力を入れたり抜いたりして強弱(線の太い細いのことを強弱と言います)をつけたり、曲線を引いたり…といろいろ試していきます。 描いている際にペン先に細い糸のような紙の繊維が引っ掛かったりするので、ペン先は細目に拭いたり、洗ったりしながら線を引いていきます。

 

こちらは線がかすれてしまいました。線を見るだけでも引きにくそうなのがわかりますね。ペン線がにじんだりする際も、ペン先に汚れがたまっている状態なのでペン先をティッシュなどで拭いて下さい。

 

こちらは線が太すぎて筆ペンで線を引いたかのようになってしまいました。ペン先に対して筆圧が高く、あっていません。もちろんこういう線を使った絵柄を目指す…ということであれば良いのですが、そうでなければこの状態では強弱のコントロールが厳しそうなので他のもっとあうペン先を探します。

 

こちらは線が滑らかに弾けていて引っ掛かりもなく、安定していてきれいですね。ただ線自体がきれいでも、ご自身が引きにくい場合もあるので最終的には講師と相談しながら決めていきます。

 

使い始めは鉛筆やシャーペンのように思い通りに引くことができず、大変かと思います。ただそれはペンという道具に慣れていないだけなので(鉛筆やシャーペンは長年使ってきたので慣れていて当然ですが、ペンは今使い始めたばかりなので思い通りに引けるほうが不思議なので…)、これからできるだけペンに触れる機会を多くして慣れていきます。

 

ただこれはあくまで今の実力にあったペン先を選んでいるので、選んだペン先がずっとベストというわけではありません。ペンに慣れてくると、今まで使い慣れていたペン先が合わなくなることもあるので、使いにくいな…と感じることがあったら他のペン先を試してみることをお勧めします。

 

ペン先選びが終わると選んだペン先に慣れるため『カケアミ』をしていきます。

 

 

上記のように左から1カケ、2カケ、3カケ、4カケを順番に練習していきます。『カケアミ』はあまり使われなくなりましたが、同じ太さで線を引く&ぶれない線(ふらふらしない)を引く練習に適しているのでマンガコースではカリキュラムに含めています。

 

基本の1カケ~4カケがマスターできると、それを応用したナワアミやカケアミのグラデーションにも挑戦していきます。ペン先は根気よく描けば描くほど慣れて、ご自身でコントロールが出来るようになるのでそれを目指してコツコツ頑張っていきましょう!

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