マンガを描き上げたら?~その①~
マンガコースこんにちは。マンガコースです。
マンガが完成した方はもう誰かに見てもらいましたか?
せっかく頑張って描いたマンガを、自分一人や数人の友人に見てもらうだけだともったいないですよね?今回は初めてマンガが完成したのに、どうやって人に見てもらえばいいかわからない方向けに、様々な方法をお伝えしていきたいと思います!
デジタルが普及する前は“マンガ賞に応募する&持ち込みに行く”のほぼ二択だったのですが、デジタルが普及するにつれて最近は選択肢が増えてきました。
代表的なものでプロ志望なら…
①雑誌で募集しているマンガ賞に応募する
②直接持ち込みに行く
③出張編集部で見てもらう
④webのマンガ投稿サイトなどに応募する
趣味で楽しむ感じで誰かに見てもらいたいなら…
⑤同人誌を作って販売する
⑥SNSやブログに掲載する
などです。
それぞれの簡単なやり方や、メリットデメリットを詳しく見ていこうと思いますが、
今回は①~③までを見ていこうと思います。
①マンガ賞に投稿する
雑誌(web募集もあります)などで募集しているマンガ賞に応募することを「投稿する」といいます。年1~2回開催している出版社の雑誌合同で募集している大きな賞や、雑誌単体で毎月(または隔月などもあります)の賞などがあります。マンガ賞は各出版社によるので各々の希望する雑誌、webをご確認ください。
初めて漫画を描かれた方は雑誌を絞って毎月(隔月)募集している雑誌単独のマンガ賞に応募することをお勧めします。毎月募集しているマンガ賞は投稿数も分散するので、年1~2回の大きい合同の賞よりは編集部の方にしっかり見てもらえる可能性が高いです。(上位の入賞者は投稿数は関係なく、実力で入賞するので、投稿数が少ないから上位に入賞しやすくなる…というわけではありません。)
マンガ賞に投稿される場合は、自分が投稿したい雑誌のマンガ賞の応募要項を確認していただき、必要事項を記入します。郵送途中で紛失…という可能性もあるので、荷物の追跡が可能な方法(特定記録や宅急便など)で郵送されることをお勧めします。
メリット
☆手間がかからない
☆東京に行かなくても、批評がもらえる
☆メンタル面のダメージが少ない
作品の全部を気に入ってもらえたら良いのですが、もちろんどうしても受け入れてもらえない部分も出てきます。その場合持ち込みなどで直接言われるとダメージが大きい…という方はお勧めです。
デメリット
☆投稿雑誌を一社に絞らないといけない
基本的に投稿するところは一社に限られます。一度投稿して、返却された原稿をもう一度他の出版社に投稿すると二重投稿と呼ばれる不正になります。基本は二重投稿不可の出版社が多いのですが、最近は二重投稿可のところもちらほらあります。
応募要項などをしっかりチェックして応募して下さい。
☆自分から質問できない
聞きたいことがあっても、質問が出来ないため知りたいことが解決しない。また、批評シートも簡易な場合(項目が決まっていて、チェックだけ入れられるなど…)もあるので詳しく批評してもらいたい場合はお勧めできません。
②持ち込みをする
完成原稿を直接出版社に持っていって、
編集部の人に見てもらうことを「持ち込み」と言います。
多くの出版社は東京に集中しています。
そのため、東京近郊にお住まいの方は持ち込みしやすいと思いますが、
地方在住の方は交通費や宿泊費など、マンガと関係ない費用がかかってしまいます。
ですが、一番お勧めの方法です。
まずは出版社に電話をかけ、持ち込みの日時の予約を取ります。予約の日時に出版社に直接赴き、編集部の方に直接原稿を目の前で見てもらいます。そのため、とても緊張しますが、編集部の方の意見を詳しく聞けたり、こちらの質問に答えてくれたりと、収穫は大きいです。
雑誌を一社に絞れなくて迷っている方、いろんな意見が聞きたい方、プロを目指している方、チャレンジ精神が強い方、メンタルが強い人はぜひ持ち込みをお勧めします!!
メリット
☆一本の原稿でたくさんの編集部の意見を聞くことができる
☆自分の作風にあった雑誌はどこか検討できる
たくさんの意見を聞けるので今後どの雑誌を目指すことにするか参考に出来ます。
デメリット
☆まずは電話をかける勇気が必要
☆東京に行く費用が掛かる
多くの出版社は東京に集中しています。
そのため、地方在住だと交通費などがかかってしまいます。
☆メンタル面のダメージが大きい
「持ち込み」は直接編集部の意見を聞くことができるのが利点です。ただ、作品の全部を気に入ってもらえたら良いのですが、もちろんどうしても受け入れてもらえない部分も出てきます。その場合持ち込みなどで直接意見を言われるとダメージが大きい…という方はちょっと難しいかもしれません。
③出張編集部に持っていく
わざわざ東京まで持ち込みに行かなくても最近は「出張編集部」というものがあります。
出張編集部は同人誌即売会などのイベントの際に
編集部の方がそのイベントに直接来られて、原稿を見てもらうことが出来ます。
出張編集部はイベントにより参加される出版社が異なります。
「出張編集部に持っていく」を活用する場合は、
予約の有無もイベントによって異なるので、
イベントの概要を自身で確認の上ご参加下さい。
メリット
☆手間がかからない
☆東京に行かなくても、批評がもらえる
☆一本の原稿でたくさんの編集部の意見を聞くことができる
☆自分の作風にあった雑誌はどこか検討できる
たくさんの意見を聞けるので今後どの雑誌を目指すことにするか参考に出来ます。
デメリット
☆出張編集部に来ている編集部が限られる
毎回出張編集部に来られる出版社もありますが、年に一回ぐらいしか来られない、または出張編集部をしていない出版社もあります。特に出張編集部では少年誌の出版社が多く、少女漫画や女性誌は少ない傾向があります。希望の出版社が決まっている場合は、タイミングが合えば出張編集部で見てもらうことが出来ますが、タイミングが悪ければ出版社まで持ち込みに行く方が早いと思います。
☆メンタル面のダメージが大きい
持ち込みと同じく直接意見が聞けるので、良い意見の時は良いが、悪い意見のときのダメージが大きいです。
今回は以上です。
おすすめは、やっぱり直接見てもらえる持ち込みと出張編集部ですが、
自分の目的に合わせて選んで下さいね。
次回は今回ご紹介しきれなかった
④webのマンガ投稿サイトなどに応募する
⑤同人誌を作って販売する
⑥SNSやブログに掲載する
についてみてきたいと思います!お楽しみに!
正木 久美子
- Profile
- 携帯サイトにてマンガ連載。
現在はフリーのマンガ家、イラストレーターとして活動中。 - Message
- 最近は出版社に投稿すること以外にもWEBなど様々な発表方法があるので、自分でハードルを上げずに、まずは気軽に描きたいものを一作描いてみませんか? 皆さんと一緒にマンガ制作が出来ることを楽しみにしています!
- ArtWorks