木の描き方!
マンガコースこんにちは、マンガコースです。
今回は木の描き方を書かせていただきます。
木とはよくマンガの背景に出てくることが多いモチーフですね。 学校の中庭、並木通り、公園など現代ならば自然に目が付きます。 自然の山並み、森林にももちろん出てきます。 現代でももちろんですが、ファンタジーを描く際も出てくるので描き方を学んでおく必要性の高いモチーフと言えるでしょう。 そのような木の描き方はもちろん作家によって異なるものなので今回紹介する描き方はよくある一つの描き方であることを前置きさせてもらいます。 木を描く上でのヒントになれば幸いです。
ではまずどのようにイメージしていくかです。 まずは輪郭を描いていきます。 葉っぱの輪郭に注意しましょう。 画一的にすると刺々しくなりすぎてしまいます。 いろんな方向を向いていると自然な感じになります。自然物を描くときはよく言えることですが等間隔や同じ向きになることがないように気を付けるべきです。 等間隔や同じ向きを向くことは自然界では少ないからです。
輪郭を描き終えたら次は楕円を中に描いていきます。 これは木のふくらみを意識して描くためです。 なぜふくらみを持たせるのかというと、木の立体感を描き手が認識しやすくするためです。 なにもヒントがない状態ですと木のどこに影が付くかを把握するのは難しいです。 そのふくらみにあわせて陰影を載せていきます。 それらが終わるとあとは影の部分を中心に点描を置いていきます。 ここはとにかく数です。 光源を意識して左から光が来ているのなら、右の方に影ができるのでそちらに点描は寄ります。 最初は少なくなりがちですが2周3周として黒をしっかりと多くしていきましょう。 点描が終わったら最後にトーンを貼って完成です。 トーンは63以上の色が緑の色を表現しやすくなるのでお勧めです。
木はアップの画面になればなるほど点描は細かく描いていきます。 逆に引きの小さい画面ではほとんど描かない方が見やすいです。 その際も光源は意識して影をつけることを忘れないように。
今回は木単品の描き方でした。 公園の木、並木通りなどに使えるかと思います。 ですが、草木は集合すると上記の描き方では通用しにくくなります。一本一本かける数なら通用しますが、森や林、山における木の描き方はまた別の練習となります。 以上です。 自然物は立体物と違い不定形な形が多いですが、パースなどをきっちり取らずともかけるため、慣れると建築物より早く描けるようになるかと思います。 頑張って描いていきましょう。
長野 雄志