道路の描き方
マンガコースこんにちは、マンガコースです。
前回は木の描き方をピックアップしました。
今回は道路の描き方に関して語っていきたいと思います。
道路は町を描く上で欠かせない部分であり、かつ大きな面積を取りがちです。つまり目立つ場面に必然的になりやすいということでもあります。
しかし意外としっかり描こうとすると、パースを理解していくことになっていきます。
今回はざっくりと描き方を紹介します。
まずイメージを書き出します。
ここでおおむねどのような雰囲気で進めておくかをはっきりさせます。
今回は道路だけですが、街並みも含めて描く場合はここが間違った雰囲気になると、街並みも必然的に間違います。町と同時に合わせてラフを描いていく必要性があります。
ただし描き込む段階ではまだないので定規も使わず描いても問題ありません。
下描きです。ここでは定規をしっかりと使います。
パースを用いてしっかりと線を引いていきます。
気を付けるべきは横断歩道の白い部分です。ここは全て同じ間隔で空いています。
1点透視の絵であれば、その間隔を定規で測り等間隔にあけて描いていきます。
今回のような2点透視であれば分割法を用いて等間隔にしなければなりません。
もちろん道路の真ん中の白い線も同様の方法でしっかり真ん中に位置するように描きます。
その白い線も等間隔に分割されている場合は同じく分割法で分割していきます。
ペン入れです。余計な線を省きます。
つるっとした道路ならこれで十分ですが、より質感を出したい場合は横線でコンクリート感を出すのもいいですね。
ペン入れにグラデーションのトーンを貼り、白い部分を切り取り完成です。
少年誌的絵柄であればある程度質感は省略して大丈夫です。
天候や時間帯によって道路もトーンの濃さが変わります。
青年誌的な感じです。絵柄はいろいろありますが、表現の一つです。これはベタを多くしカケアミでグラデーションを表現しています。
少年誌の絵に横線で質感を加筆してもリアルな描写になるかと思います。
以上です。 簡単なようでややこしいところがあります。 今回は自然物ではなく、人工物なのでパースや、分割法といった基礎知識をあらかじめ抑えておくと描きやすくなります。そういう意味ではパースの練習には最適とも言えます。 街を描くときの苦手意識を軽減することもできるでしょう。 また道路はおかしな白線を引くと、不思議な交差点になってしまうこともあるので実際の道路を観察しておくことも大事かと思います。
長野 雄志
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