窓の描き方
マンガコースこんにちは、マンガコースです。 今回は窓の描き方についてです。
窓は様々な状況で用いられます。 屋内から屋外を見るシーンだけでも窓を描かねばなりません。 主人公が何もしていなくても様々な建造物や学校の廊下には窓が付いています。 窓は額縁的になるので画面がしまる、という効果もあります。 極めて用途の多いモチーフと言えます。 しかし窓の構造はなかなかに複雑である程度構造を理解して描かないと、違和感のある窓になってしまいます。
四角いくぼみを描きましょう。くぼみの厚みは建物の厚みでもあるのでその建物にふさわしい厚みにしてください。 このくぼみに窓をはめ込みます。
くぼみに窓をはめ込むときですが、注意が必要です。
まず窓2つをくぼみの奥行きをずらして配置することを忘れないようにしてください。 ずらさなかった場合窓を開けることができない絵になり違和感が出てしまいます。 奥行きがかった構図の場合は、しっかり2つの窓のサイズを測って同じ大きさのものであることを意識しましょう。 そのためにはしっかりアイレベル、消失点をとり測りながら作画しましょう。
もう一つはくぼみの奥行きぴったりに配置しないことです。 大半の窓はくぼみの奥行きに余りができます。
さてそれらがおわると窓のトーン処理です。 時間帯や作風によって窓内のトーン処理は変わります。 以下は一例で絶対にこれが正しい処理、というわけではありません。 自分なりの窓を描く時の参考になれば幸いです。
こちらはシンプルな処理です。あまり画面をうるさくしたくないときに用いがちです。 また遠景の窓を描く時にも用いられます。
先ほどの窓に斜めの平行線のストロークでトーンに削りを入れ、光沢感を出した処理です。 朝や昼の明るい時間帯に用いられます。 左と右の窓で筋の位置をずらすのがポイントです。
こちらは夕暮れ、夜の時間帯に用いられやすいです。 透過して室内の明かりが見えているものです。 室内がどのような部屋なのかを意識して描きましょう。 少しパースを意識してハイライトを入れるとそれらしくなります。
完全に夜間かつ屋内の光がない時です。 窓内の処理はベタだけでも構いません。
他にも室内が透けて見えている窓や周囲の背景が鏡のように反射している窓など、窓の処理には様々な種類、そして作風による違いがあります。 自分のマンガに合う自分なりの窓の描き方を見つけましょう。
以上です。
窓は難しいですが避けて通るのも難しいので、是非たくさん描いてコツを掴んでいきましょう。
長野 雄志
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