雨の描き方
マンガコースこんにちは、マンガコースです。
今回は雨の描き方について話そうと思います。
雨のシチュエーションはマンガの演出としては極めてポピュラーであると言えます。
そもそも天候というのはドラマの雰囲気づくりに大きく寄与するものです。
例えば嫌なことがあって落ち込んでいる時や、これから嫌なことが起きるだろうという時に雨が降っているとネガティブな印象になりますよね。
一般的に天候が良いとポジティブ、悪いとネガティブな印象のシーンになります。
ですが同じ天候でも見せ方によって細かく印象は変わります。
普通の雨、小雨、大雨、にわか雨、嵐など降り方や降雨量が関係してきます。
それだけでなく水滴をどう表現するかは作風の出るところでもあります。
例えば狐の嫁入りのような晴れているけど雨であったりなどは独特な印象を与えるでしょう。嵐が晴れて小ぶりな雨に変わった時などは同じ雨でもポジティブな印象です。
今回は雨の描き方の一例を挙げてみます。
最初に、これが絶対に正解の描き方というわけではありません。
あくまでたくさんある描き方の一つとして見てもらえれば幸いです。
こちらは通常の雨になります。
雨の線は入り抜きが重要になってきます。
最初と最後の線が細くなり、水が落ちている最中であることを表現しています。
これを基準に他の雨の線の感じを決めていきます。
こちらは先ほど雨より強くしたものです。
線を長くし、数も増やしたことで降雨量を足しました。
こちらは白で雨を描いています。
背景の描き込みが多い、暗いシーン、雨が激しいなどの場合では黒い線と白い線を合わせて描くこともあります。
こちらはにわか雨などの降雨量が少なめの印象になります。
背景は白く、線も少し薄くなります。
これらはほんの一例にすぎません。
風が吹けば斜めになりますし、より小さい水滴一粒一粒を意識したり、水が物に当たってはじける様も場合によっては有用です。
雨のも描き方は千差万別で、背景と同じく作風がでます。
シーンにそぐわった描き方をするとより雨が効果的な演出として機能するでしょう。
ぜひ自分だけの雨の描き方を見つけてみて下さい。
長野 雄志
マンガコースのコース紹介はこちらから
マンガのコース料金はこちらから
マンガのコースの無料体験ってどんなことするの?はこちらから
マンガのコース受講生のオリジナル漫画はこちらから