2024年度イタリア・ボローニャ国際絵本原画展レポート

みなさまこんにちは、アートスクール大阪『絵本と表現コース』講師の右近です。

今年も残暑が長く大変でしたが、ようやく秋らしい過ごしやすい気温になってきましたね。

少し暑さの和らいできた10月6日、絵本と表現コースでは毎年恒例のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展(西宮市大谷記念美術館)へ生徒さんと共に鑑賞ツアーに行ってきました!


絵本と表現コースのオオノ先生と私の引率の元、今年は9名の生徒さんが集まってくださいました。

今回は絵本と表現コースの生徒さんだけではなく、イラストレーションコースからも何人かご参加いただきました!


【イタリア・ボローニャ国際絵本原画展とは】

イタリア北部のボローニャと言う都市で毎年開催されている絵本原画コンクールの入選作品による展覧会。今年度は81カ国から3,520件の応募があり、78名が入選・展示されていました。

↑美術館入り口にて集合



↑多様な作家の可愛らしいポスター


今年のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展は作品撮影が可能となっており、みなさんお気に入りの作家さんを見つけてはパシャリと記録されていました!

↑人物込みの写真撮影は禁止されていたので、イメージ画像を。


↑額に収まらないコラージュ作品は作品ケースにて丁寧に展示されていました。


展示作品は昨年度よりもアート志向の作品が増えていた印象です。

もちろんデジタルプリント作品が大半を占めていましたが、アナログを併用した混合技法も数多く見られました。

アナログオンリーで勝負している作品も、コラージュ、版画、水彩、クレヨン…等、ボキャブラリーに溢れたランナップとなっており、とても見応えがありました!

ここで、気になった作品をご紹介いたします。


↑ホアキン•カンプさん(アルゼンチン)『ねこ(The Cat)』

黒ねこが色々な場所を訪ねていくお話のようです。クレヨン、色鉛筆でカラフルかつ繊細で丁寧に仕上げられています。ねこちゃんと一緒にお出かけしている気分になれて、なんだかとてもワクワクしますね!


↑ネーレ•ブレナーさん(ドイツ)『ピカピカするもの、なあに?(Superglitzer)』

カササギが主人公でアリやキツネと共に、このピカピカするもの(スマホ)はなんだろう?とお話ししているようですね。

原画は版画技法の一種、リソグラフで印刷されておりとっても鮮やかな画面構成ですっかり魅入ってしまいました!

図録では特色が表現されていなかったので、この作品は原画を見るとより感動できるかと思います!


色々な国の絵本の今のトレンドを知ることができ、とても有意義な展覧会でした。

展覧会図録も購入しましたので、アートスクール大阪に在籍されている生徒さんは絵本と表現コース内でご覧いただけます。



オーソドックスな表現も多いですが、過去の図録と見比べると絵柄の変貌がとても勉強になりますよ。

今年の日本での展覧会は終了したようですが、毎年同時期に開催されているので、是非見逃した方は来年作品の現物を楽しんでみてください!

【展示詳細】

2024 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

場所:西宮市大谷記念美術館 

期間:2024年8月17日(土)~10月14日(月・祝)

http://otanimuseum.jp/bologna2024/



【おまけ】

今年も展覧会鑑賞後に、大谷記念美術館の庭園を散策しました。




庭の美しさもそうですが、元永定正さん、岡本太郎さんをはじめとする錚々たる作家さんの彫刻や立体が展示されています。


3時間ほどの鑑賞会でしたが、今年も皆さんとても喜んでいただきました。普段は黙々と制作されている皆さんですが、作品のお話しに花が咲き、交流が深められたようでとても良い機会となりました。

解散後、有志でちょこっとティータイム…展覧会の感想を楽しくお喋りしました。

来年も開催できるよう頑張ります!



絵本と表現コース 右近




右近 あかね

右近
Profile

‘14 京都精華大学大学院修士課程版画専行修了
展示・イベント参加 (抜粋)
’12 KYOTOクリエイターズUNIQUE×プレミアムショップinZUURICH(京都ロフト/京都)
’13 Young Artist Marche ~ゆく年サンセット / くる年サンライズ~(阪急うめ/大阪)
’13 みやこみやげ(三越銀座/東京)
’15ココンマーケット(COCON KARASUMAビル1F/京都)
’16 個展 ブルーシートの丘の上(ギャラリーモーニング/京都)
’17 企画グループ展 版画旅行9 (ギャラリーモーニング/京都)
’19 個展 トワイライト・シーン(ギャラリーモーニング/京都)

Message

イラストレーションは描き終わったところからが始まりで、絵本、雑貨、広告と次の展開を考えることも新たな楽しみに繋がります。 みなさんが色んなことに楽しくチャレンジ出来るよう、サポートをしていきたいなと考えています。

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