合同展のおはなし

「ARUNEN CHRISTMAS」と題して12月4日(月)から24日(日)まで、1階「アルネン」のギャラリースペースにて、絵本コースとハンドメイド作家コースとの合同展を開催しました。絵本コースからは主に絵本の展示を、ハンドメイド作家コースからはクリスマスをテーマにした雑貨やポストカードを販売しました。参加された皆さま、大変お疲れさまでした。

絵本コースの受講生の出品点数は絵本42点、イラスト9点です。参加人数34名(今年在籍の方、卒業転科を含む)です。入学してまだ日数がなく絵本が出来ていない方は、一枚もののイラストを出品しました。また、ハンドメイド作家コースとの合同展ですので、販売物もありました。絵本3種類(手作り2種と印刷物1種)、イラスト1点、陶器(今は定期開催は終了していますが、アートスクールでは陶芸のセミナーもありました)10点販売しておりました。

人の数だけアイデアがあり、いろんな作品が並びました。締め切りギリギリまで悩み作業されている参加者の方もいました。そんな時間の使い方ができるのは、一生のうちで数年の事です。今だけですので、そんな時は大変とは思わずに楽しむことがポイントですね。

絵本コースのカリキュラムでは、画材の研究が終われば、最初の課題に「自己紹介絵本」があります。自己紹介と言っても、本当の私の事ではなくても大丈夫です。飼っているネコの自己紹介であったり、雲が自己紹介したり、自由に前世~現世~来世と私の変化を楽しみます。そんな「自己紹介絵本」は入り口付近に並びました。読み比べた方はわかったと思いますが、6見開きで、同じ展開。決まったひな形があり、それに自己紹介の内容を入れ替えるだけで、千差万別の表現が出来上がりました。

そしてメインの絵本は、だいたいが15か11見開きでつくられています。ここに並んだ作品の目的は色々です。芸術的世界をつくったり、出版を目指しコンペに挑戦する作品だったり、ご家族へのメッセージであったり、実際の経験から生まれた子供たちの為の絵本であったり、何故か出来てしまった不思議な世界まで。絵本を開くたびに新しい世界が現れ、楽しませてくれます。

アルネンギャラリーは190×330cmのとても小さな空間なのですが、合同展の期間中は42の多様な世界があふれ出る大きな空間となりました。

絵本コース講師 中田弘司

 

 

中田 弘司

中田 弘司
Profile
制作事務所勤務デザイナーを経て、1989年よりフリーランス。
今までに幼児向け雑誌絵本等にて100話以上のお話の挿絵制作。
絵本をはじめ、「ビッグコミックオリジナル・増刊号」(小学館)表紙イラストや、
月刊誌「大阪人」にて歳時記や町歩きの画文の連載等、壁画からキャラクターま で多様な作品を制作。
東京・大阪・神戸にて個展多数。主な絵本に「ぷぅ」( 作:舟崎克彦/ポプラ社 )がある。
Message
目には快感、心に喜びを、気持ちを遠くに運ぶ絵本を目指しています。
仕事での経験を生かし、読者の視点も考えながら、作品を創るアドバイスをしたいと考えています。
ArtWorks
講師インタビュー

 

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