公募に出そう!その2
絵本と表現コース過去に「公募に出そう!」 として公募への対応を紹介していましたが、今回は絵本づくりに役立つ1枚絵の公募を考えてみます。
絵本の場合、11や15枚の絵が必要になりますが、それだけの枚数を仕上げるにはとても時間がかかります。また、それだけ時間をかける必要もあるのですが、なかなか出来ない場合は、達成感や区切りが欲しくなります。そんな時は考え方を少し変えて、一枚絵を仕上げる事も楽しいと思います。絵本の原画見本や、童画というジャンル、イラストやキャラクター等、絵本づくりに役立つ一枚絵を考えると、以下のような公募がありました。
□まずは、絵本に使う原画
2020年に3回目
いままで「ミツバチの童話と絵本のコンクール」として18回続いた公募が新しくなりました。ミツバチをテーマとして、まずは文章を募集し、その後決まった文章に対してイラストを募集するというスタイルになっています。主催/山田養蜂場
2020年に12回目
「絵画部門」では絵本の原画となるような「絵」を1点を応募し、最優秀賞を受賞すると物語部門の最優秀作品に絵をつけるまでが、完成した絵本は全国の医療機関や公共施設を通じて、こどものもとに届けられます。主催/日本新薬株式会社
□童画として
2020年に10回目
ビエンナーレ(2年に一度の開催)形式の公募、絵本と同時に「タブロー部門」として一枚絵(A2サイズ)の童画も募集しています。今年のタブロー部門では、絵本コースの高橋ただしさんが優秀賞(信毎賞)を受賞しました。 https://www.art-school.co.jp/info/public/14492/主催/日本童画美術館 イルフ童画館
□イラスト、キャラクターの誌上コンペ
2017年に18回目
「イラストレーション」誌が開催する年4回の誌上コンペ、歴史は古く次回で215回、毎回一人の審査員が選びます。数多くのイラストレーターが誕生しています。 デッサン基礎科から絵本コースに転科した、にしざわゆかりさんや https://www.art-school.co.jp/info/public/2333/ 絵本コースの、おおたはるかさんも入選しています。 https://www.art-school.co.jp/info/public/1806/主催/玄光社
2017年に18回目
「イラストノート」誌が開催する誌上コンペ、 上記の「ザ・チョイス」と同様の第20回の「ノート展」が発表されていて、「ノート展キャラクター部門」は次回が9回目を迎えます。 キャラクターの公募は、目的テーマが決まった状態で求められる場合が多いですが、自由なキャラクターに特化したコンペは貴重だと思います。主催/誠文堂新光社 イラストノート編集部
もちろん、これ以外にも一枚絵のイラストコンペは探せば沢山ありますので、自分に合う物を選んで下さいね。 余談ですが、前回記載していた「be絵本大賞」は無くなったようです。今回紹介した開催回数の多い公募情報ですが、ただこれは現時点での情報なので、HP上には今年の分もありますが、まだ昨年のままの情報もあります。情報は変わりますので、常に新しい情報にアクセスし対応するようにご注意してください。
絵本コース講師/中田弘司
中田 弘司