簡単な絵の描き方
絵本と表現コースこんにちは、絵本コース生川です。 あっという間にぽかぽかと春らしい季節になってきましたね。 地元の公園でも少し桜が咲いてきましたよ。
春は「新生活の始まり」といイメージもあり、 いつからでも開始することのできる、アートスクール大阪でも 4月は新しく入校される方が、多くいらっしゃいます。
かといって、今年はコロナの影響でなかなか外に出にくい状況ですよね。 「家にいる時間」増えたという話もよく聞きます。 そんな時は、家で出来る趣味として「絵を描いてみる」のはどうでしょう?
どう描けばいいのかわからないって人もコツがわかれば 絵を描くのも楽しいかもしれませんよ。 というわけで、今回は初心者でも簡単な絵の描き方。 次回は、その絵に色をつけるための画材について紹介していきますね。
簡単な絵の描き方
無料体験を担当している時、体験者さんに 「絵を描くのが苦手なんです。私にできますか?」 こんな悩みをよく聞きます。
だけど、簡単な絵なら 誰でも描けるようになるはずです。 今回は背景のない対象物単体の絵=簡単な絵として紹介していきます。 描けないと思う前に、ぜひチャレンジしてみましょう!
絵を描くためにやること
【1】題材をきめる
【2】題材をしっかり観察する
【3】形をとる
【4】描き込む
この4点ができれば簡単な絵は描けるようになります。
【1】題材をきめる
まず、絵を描くには題材を決めないといけません。 何を描きたいのかを考えましょう。 好きなものだと描きやすいですよ。 何も思いつかない時は、図鑑などをペラっとめくって 止まったページや気になったページにあるものを描いてみてもいいでしょう。 絵は描くことで上達していくので、 最初はあまり考え込まずフィーリングで選びましょう。
描きたいものが思いつかない事に悩む人もいるかもしれませんが、 純粋に描いてみたいと思うものは、色んな絵を見たり、旅行に行ったり 楽しいこと、新しいことをどんどん体験する事で、次第に出会えますよ。
今回は、先日写真を撮ったカメレオンを描こうと思います。
【2】題材をしっかり観察する
本物や資料をしっかり見ましょう。 「資料見なくても描けるよー。」って言う人もいるかと思いますが、 人間の頭はかなり曖昧です。 実際に見たら違うのに、よく見るイラストなどの影響で 覚えてしまっていることもあります。
例えば、今年干支のネズミの場合 ネズミのイラストと実際のネズミは全然違いますよね。
普段から実際のものや写真を見て絵を描く習慣をつけておくと、 描ける絵の幅が増えたり、自分のオリジナルの表現にも出会えやすいですよ。 ぜひ絵を描く時は、しっかり観察してみましょう。
今回はこちらを参考に絵を描いていくことにします。 最初は、描く対象の全体が把握しやすい写真のほうが 体の構造もわかりやすく描きやすいです。
こんな写真も可愛いのですが、 手足やしっぽがどんな風についているのか 隠れてわかりにくかったりするので難易度が高いです。
参考写真のみでは手が分かりにくいので 手の構造は上の写真とこちらの写真も参考にしましょう。
【3】形をとる
実際に絵を描いてみましょう! 【2】で決めた写真を参考に描いてみます。 最初どう描くかって難しいですよね。 綺麗に描こうという思いの強い人ほど ここで手が止まってしまうことが多い気がします。
そんな時は、大雑把にまず形をとってみましょう。 絵が入る範囲を決めてあげれば、そこを目安に絵を納められるので バランスが歪みにくくなります。 そこから、描きたいものを丸、三角、四角などの 図形などを使って形をとっていきましょう。 簡単な図形に置き換えてあげることで、バランスがとりやすくなります。 ここで、目や手の大きさの比率を変えてあげるとデフォルメも描けます。
簡単なあたりをとっていきます。 こんなざっくりで大丈夫です!
図形を使って形をとっていきます。 最初は細かい部分は気にせずシルエットで捉えていきましょう。
【4】描き込む
【3】でだいたいの形が見えてきたら、 描いていた線を練り消しで薄くして細かい部分を描いていきましょう。 【3】の線をなぞるのではなく、 写真を見ながら描く対象(カメレオン)の形を意識して線を描いていきましょう。
練り消しでトントン押し当てて鉛筆の線を薄くします。 ギリギリ見えるくらい薄くしとくといいでしょう。
【3】で描いた線を目印に形を整えていきます。 形がおかしい部分があれば、【3】の時のように丸などであたりをとって また練り消しで薄くして修正してみましょう。
全て描き終えればカメレオンになりましたね! 綺麗に線画を整えるのであれば、 ペン入れやトレース台で清書するなどしましょう。
同じように形の比率を変えれば デフォルメしたカメレオンだって描けちゃいます。
別のポーズも同じ手順で描いてみました。
いかがでしたか? 最初は難しくても、何回も描くうちに色んなものが描けるようになってきます。 慣れてきたら背景も描いてみましょう! 気軽に色んなものを描いて、描ける絵の幅を広げていってくださいね。
生川 彩
- Profile
- ‘13 神戸芸術工科大学デザイン部 ビジュアルデザイン学科絵本コース卒
ギャラリー葉「ずーたのおもちゃの箱」
‘14 ギャラリー葉「ずーた&M&Nのおかしの国」
‘15 ギャラリー葉「ものがたり展」 - Message
- 楽しく自由な絵本が好きで大学で絵本を学びました。最初は不安に思うこともあると思いますが、不安が楽しみに変わるよう学んだ知識と経験を生かして、みなさんが納得のいく作品に仕上がるよう共に考えアドバイスします。「やりたいこと」を大事にして、楽しく絵本を作りましょう!
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