自由な形式のアートBOOK、ZINE(ジン)について

こんにちは、絵本と表現コースの右近です。

今回は私が所有しているZINEの紹介をさせていただきます!

◎ZINEって何?と言う方は、絵本と表現コースの中田先生の記事も併せてご覧ください!

https://www.art-school.co.jp/blog/picturebook/7160/


ZINEとは、個人やグループが自由な手法、テーマで制作した冊子のことです。

簡易的な製本の本から、高クオリティの1点ものまで様々!本当に自由な形式の楽しいジャンルの冊子です。


左から(敬称略):MIMIC/UMAO、PETALS/イケガミヨリユキ、THREE/MoguTakahashi


上記の3つはスタンダードな形式のホッチキス止めのZINEです。

定型サイズの本なので印刷会社に安価で頼むことが出来、大量に販売することも可能です。

もちろん自分で出力してホッチキス止めして作ることも出来る簡単な形式です。


ZINEによっては『エディションナンバー』が割り振られており、MoguさんのZINEは500部限定販売となっています。

簡易製本と言えど、きちんと編集して限定販売すると立派なアートブックとなります。


また、イケガミさんのZINEは発表後、再編されてブックギャラリーポポタムさんから新たな形式で出版されています。

イケガミさんご自身が作られたものと、新装版を比較してみると言うマニア的な楽しみ方もできますね。


左から(敬称略):floating pool/fujiimai、ピータン魔神/作:オカモトアユミ 絵:白水絵耶子


A4サイズのZINEでホットボンドで綴じられたしっかりした作りのものとなっています。

こちらも印刷会社に安価で頼める形式です。

ホッチキス留め製本よりしっかりした作りとなっていますので、絵本として発表するのにも向いています。


敬称略:KAMIBU


こちら、ZINE自体はホッチキス止め製本なのですが、ページによって紙の種類を変えていたり、

付録をつけていたりと何とも豪華な仕様です。プリントもリソグラフ印刷で手作業感もある凝った作りとなっています。こんなワクワクする仕掛けのZINEも楽しくて良いですね!


左上から(敬称略):ミルクキャラメル/本田このみ、星影林のルーン/ミエノヒトミ、

ミロコマチコカレンダー、変えるとかわる?・カッパくんの大きな川/✳︎07、

Do girls Dream of Blissful slumber?/ヤブイヌ製作所


上記はZINEとして販売されていないものも含まれますが、ZINE作りのヒントがたくさん詰まっています。


本田さんのミルクキャラメルはご自身で作られた木版画の作品を箱に展開しています。

こちら、ZINEでは無いのですが、この箱に小冊子やミニ作品を入れればZINEとして成立することがあります。

またミロコさんのカレンダーもZINEでは無いのですが、このように色々な紙に印刷して穴を開け、

糸で止めるだけでも冊子となるため、ZINEとして展開可能です。


✳︎07さんのZINEは一枚の紙を冊子状に折り込む形で作られています。

こちらも簡単に作れますので、個展等で無料で頒布するのも良いですね。


今回紹介したZINEはほんの一部にしか過ぎません。

日本各地にZINEの専門店があったりしますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

もちろん絵本と表現コースでも、オリジナルのZINEが作成できます。

興味を持たれた方はぜひ一緒に作成してみましょう!


絵本と表現コース 右近

右近 あかね

右近
Profile

‘14 京都精華大学大学院修士課程版画専行修了
展示・イベント参加 (抜粋)
’12 KYOTOクリエイターズUNIQUE×プレミアムショップinZUURICH(京都ロフト/京都)
’13 Young Artist Marche ~ゆく年サンセット / くる年サンライズ~(阪急うめ/大阪)
’13 みやこみやげ(三越銀座/東京)
’15ココンマーケット(COCON KARASUMAビル1F/京都)
’16 個展 ブルーシートの丘の上(ギャラリーモーニング/京都)
’17 企画グループ展 版画旅行9 (ギャラリーモーニング/京都)
’19 個展 トワイライト・シーン(ギャラリーモーニング/京都)

Message

イラストレーションは描き終わったところからが始まりで、絵本、雑貨、広告と次の展開を考えることも新たな楽しみに繋がります。 みなさんが色んなことに楽しくチャレンジ出来るよう、サポートをしていきたいなと考えています。

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