【彫りすすみ】という技法で木版画を制作しよう!
版画コースこんにちは。版画コース講師の平田です。
はじめてブログを書くので緊張してますが、どうぞよろしくお願いします^^
木版画を担当しています。
【木版画】といっても様々なものがあります。
大きく分けて、
○油性木版:油性インクとプレス機を使用した木版画
○水性木版:水彩絵具などを使ってバレンでする木版画
おそらくみなさんがパッと思いつくのは、この水性木版だと思います。
水性木版の中にも色んな版のつくり方があるので、少しずつご紹介できたらと思います。
まずは先月まで行ってたワークショップ内容のご紹介。
【彫りすすみ】という技法で木版画を制作しよう!というワークショップでした。
彫りすすみとは、同じ版木で一色ごとに少しずつ彫りながら、イメージを作り上げていきます。
このレモンを彫りすすみで制作すると…
↑こんな感じに彫る箇所を増やしていき、色を変えていきます。
全部で4色。これを重ねていくと…
摺り上がりがこちら↑
レモンになりました〜少しずつイメージが浮かび上がってくるのが、
彫りすすみの楽しいところです♪
ちなみに版は、同じ版をずっと使うので茶色の版しか最後には残りません。
【彫りすすみ】の強みは、
たくさんの色を使っても一版で済むという点です。
普通、たくさんの色を使う場合は、その色ごとに版をつくります。
彫りすすみは、薄い色から順に摺っていくので
計画さえキチンと立てれば、彫る時間とお金の短縮になるのです!
版のつくり方一つで、
全然違った表情をみしてくれるのが木版の魅力の一つだと思います。
またワークショップで技法紹介をしますので、お気軽に参加ください◎
版画コース
平田 彩乃