版画コースの無料体験についてご紹介します♫
版画コースみなさん、こんにちは。
版画コースの平田です。
だいぶ秋らしさが出てきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は秋になって、版画をやってみようかな…と考えている方へ!
版画コースの無料体験について詳しくお話しします。
まず『無料体験』ですることですが、
銅版・木版・シルクスクリーンの3つの技法から1つやってみたい版種を選び、3時間で1つの作品を完成させる体験授業です。
「やってみようかな…」と思ったら、電話やホームページかで申し込みができます。
随時受付いていますので、お気軽にどうぞ♪
さて、申し込みが完了し無料体験当日…
【1】まずはアートスクール事務局へ
簡単な説明の後、教室へ案内します。
【2】ようこそ版画の教室へ
窓際に鎮座する見慣れない物体は、プレス機でございます〜!
銅版で使う印刷道具です。これだけで、“版画”という感じがしませんか^^?
【3】道具の説明と作品作りスタート
写真左端:シルクスクリーンの版の“紗”になります。目の細かい網戸みたいな感じです。
大きさは紗の部分がハガキ大くらいです。
ここに溶剤を塗って、刷りたいイメージを描いて版をつくります。
写真中央下:茶色の四角いものが銅版になります。サイズは10×12cm。
銅版の左隣のペンのような「ニードル」で銅版を引っかき、版をつくります。
写真中央上/右端:中央上が木版の版木です。こちらもハガキ大くらいです。
彫刻刀で彫っていきます。
下絵を準備して無料体験に臨まれる方は、時間のロスなく、自分の作品をつくれるのでオススメです。
シルクスクリーン・木版はハガキ大(10×14cm程度)、銅版は10×12cmで下絵の準備をしましょう。
「こんなイメージをつくりたいのですが、できますか?」という質問もよくあるのですが、講師が版種の特徴を生かしたイメージになるように、指導しますのでご安心ください。
「下絵忘れた!」「下絵が描けなかった」という方は、教室にも無料体験用の下絵がありますので、ご心配なく!
【4】版画の制作
版画の制作は大きく分けて、版を作る→印刷という過程になります。
木版でいうと、版を作る=版を彫る
印刷=バレンで摺る
こちらは、銅版の印刷方法↓
窓際に鎮座していたプレス機で刷ります!
絵の具、筆、紙、絵の具を伸ばす刷毛、ヘラ、バレンなど、その他もろもろ必要な道具はすべて教室で貸し出していますので、手ぶらで体験に来てもらってOKです。
(あっ、できるだけ下絵は準備ください〜!)
あとは服が汚れる場合があるので、汚れてもいい服装またはエプロンがあるといいです◎
銅・木・シルク各版種で、それぞれ版の作り方、印刷の仕方は異なります。
要所要所で講師がレクチャーしながら、作業を進めていくので、焦らず丁寧に仕上げていきましょう。
【5】仕上がり
印刷ができたら、講師が作品をチェックします。
うまくできた点、次はこう工夫すると上手くいく技術など説明します。
版画は複数枚、同じ作品が仕上げることができるので、体験中にも自分の技術が上がっていくのが実感できると思います。
【6】体験終了、再び事務局へ
3時間の体験もあっという間…おつかれ様でした!
絵の具を乾かし、道具を片付けたら、生徒さんが過去につくった作品をみながら、カリキュラムややりたい技法・版種についてお話しします。
「体験で木版をやってみたけど、銅版にも興味がでてきた」など、教室内で生徒さんが作っている作品を見てしまうと、そっちにも興味がでてきてしまうんですよね…
もちろん体験でつくった作品は当日お持ち帰りしていただけます。
- 銅版のインクの乾き具合によっては、当日持ち帰りできない場合がありますが、講師がその後の対応もお聞きしますので、ご安心ください。
以上が版画コース無料体験のながれになります。
版によって作り方が違いますが、雰囲気だけでも少しは分かっていただけたでしょうか?
「版画」ってあまりメジャーでもないのかもしれませんが、昔は印刷物=版画でした。
日本の浮世絵しかり、パリのリトグラフ広告しかり…
あまり身構えて考えすぎずに、「私の作品、こういう変わった紙・布で表現したいんだけど!」という気持ちでも良いかもしれません。
奥の深い版画の世界、無料体験は随時予約受け付けています。
技術は講師が丁寧に指導していきますので、お気軽に遊びにきてください♪
平田 彩乃
- Profile
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略歴
‘89 愛知県生まれ
‘13 京都精華大学芸術学部メディア造形学科 版画コース 卒業
‘15 京都市立芸術大学大学院前期博士課程 版画専攻 修了受賞
‘12 第37回全国大学版画展 収蔵賞
‘15 京都市立芸術大学制作展 同窓会賞
‘17 International Sint-Niklaas蔵書票展 入賞 - Message
- 木版画の新しい一面やおもしろさ、奥深さを一緒に体験できたらなと思います。
- ArtWorks