ステイホームでしかできないこと
版画コースこんにちは!
版画コースの平田です。
体調にお変わりありませんか?
どこか緊張感のある毎日になってしまい、知らない間に体も心も強張ってしまうこともありますよね。先日オンラインで話した友人は、仕事以外で話すのが久しぶりで、友達との話し方忘れてる!と言ってました。すぐ勘は取り戻せたようですが^^
自宅にいる時間が長くなっていますが、みなさん、どのように過ごされていますか?
私はせっかく家に長くいられるなら、手間のかかることをやってみようか!と思い、小さな箱と豆本をつくりました。
今回は豆本の作り方を、ざっとですが紹介します。
みなさんもお家でお試しください〜!
材料はこんな感じです↓
まずは、中身となる紙の準備をします。
ちなみに今回、中身の紙は4×8cmのサイズにカットしています。
これを半分に折っていくので、完成する豆本はだいたい4cm程度になります。
次に、この紙の背の部分を糊でひっつけていきます。
中身の紙がとりあえずできたので、
次は、カバーとなる部分にとりかかります!
だいたい、こんな感じでカバー部分の紙をカットしていきます。
左右対称になれば大丈夫!なので、背表紙と表裏表紙の隙間も、あまり考えていませんでした…2mmあけていたかな。失敗しても、家にいて時間はあるのでまぁいいか気分です〜
糊をつけるときだけ、すこし佇まいを正します 笑
糊にムラがあると、仕上がりが美しくなりません。
筆で均等に、つけていきます。
本当は、中身の紙とカバーは1日重しの下に置いて、寝かせて置いた方がいいのですが、今回はちゃちゃちゃ〜とつくりたいので、割愛します。
ちょっとお茶でも飲んで休憩してから、合体作業に取りかかりましょう。
個人的には、背表紙と表裏表紙のくぼみが、くっきり!していると美しくできたな、と感じるので、
今回は輪ゴムでぐるぐる巻きにして固定します。
結局一晩寝かすのか〜!と思われるかもしれませんが、
接着を固定すつためにも、必要なのです…(おやすみなさい〜)
さて、ざっとな説明でしたが、いかがでしたでしょうか。
・紙を丁寧にカットする
・糊を丁寧に塗る、はみ出た分はきれいに拭き取る
難しい作業はありませんが、丁寧に丁寧に進めていくことが美しく仕上げるコツです。
翌朝、重しをどかせて、完成品を確認!(おはようございます!)
この豆本は、こんな奇異な状況の日記にしようかなぁ…と。文字の日記は3日も持たないので、押し花日記になりそうです 笑
版画のみなさんは、もともと紙の素材感とかプリントされた紙を楽しんでいられるようなので、こういうの好きそう…要望があればワークショップでやってもおもしろそうですね!
紙の素材違いで全く違う印象にもなるし、
自分でつくった作品をこういう形にしてもおもしろそうですね。
普段やらないことで、作品の見方が変わったり、次はこうしてみようかな?とアイディアにつながっていったり。
少しでもいいから、手を動かしてみると思った以上に心がほぐれるのかもしれません。
かくいう私も、この状況でナーバスになってしまい、ぼーっとする時間がふえました。しかしある時、これではコロナの思う壺だぞ!とふと気づき、コーヒーを飲んで気分を入れ替えようと思いました。
何気なく飲んだコーヒーは、いつものコーヒーで、ほっとしました。そして何も変わらないコーヒーを飲んで、こんなにも人間に影響を及ぼしているコロナだけど、コーヒーにはまったく影響していないのかと思うと、心が軽くなりました。
コーヒーをゆっくり淹れて、飲む時間ができたのだな、と考えると、いまステイホームでできることをもう少し見つけてみようかと。
みなさんも無理はせず、いまの時間を大切に過ごしてくださいね。
また元気にお会いできることを楽しみにしています。
版画コース 平田
平田 彩乃
- Profile
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略歴
‘89 愛知県生まれ
‘13 京都精華大学芸術学部メディア造形学科 版画コース 卒業
‘15 京都市立芸術大学大学院前期博士課程 版画専攻 修了受賞
‘12 第37回全国大学版画展 収蔵賞
‘15 京都市立芸術大学制作展 同窓会賞
‘17 International Sint-Niklaas蔵書票展 入賞 - Message
- 木版画の新しい一面やおもしろさ、奥深さを一緒に体験できたらなと思います。
- ArtWorks