緊急事態宣言中
版画コース緊急事態宣言の間、ギャラリーは閉まり、仕事もなく仕事場に籠もっていました。籠もっていたと言っても、ただ何もせずにいただけなのですが。 かといって何もしないわけにもいかず、仕事場の裏の垣根の金木犀が鬱蒼と茂り暑苦しいので剪定をしてみました。誰に見せるのでもありませんが少々やり過ぎたかも?お隣さんが丸見え。
仕事をしないのも悔しいので版画の新作に挑んでみました。製版まで済ませてはみたのですが、思うようなイメージになりそうにないので、そこで止まったままになっています。
そこで思いついたのが、以前描いた油絵の加筆です。つまらないSMサイズの南瓜なのですが、この南瓜には思い入れがあって、出来が気に入らなかったものです。すでに美味しく食してしまいましたが、田舎で百姓をしている兄が持ってきてくれたものなのです。手土産に自分で育てた南瓜を持ってきてくれたことが嬉しかったのです。しかも小さな南瓜を裸のまんまで1個だけ。出かける前に裏の畑で採ってきてくれたのでしょう。そんな小さな心遣いを絵にしたかったのです。私にとって絵を描くことはそんな個人的なつまらないこだわりなのです。誰でも描く動機ってそんなものかも知れませんが? マリー・ローランサンとは言わなくても「まあこんなもんか?」と思いながら描いています。
皆様、新型コロナウィルスにはご注意を! ご自愛ください。
谷山 文衛
- Profile
- ‘10 佐伯俊男展に参加(DA-END/PARIS)
‘11 「日本のイメージの多様性」展(USA)
‘12 V Biennale Internazionale Mail Art2012(ITALIA)
‘13 International Mail Art Exhibition at the Akademie der Kunst.Berlin(GERMANY)
‘13 第4回 NBCシルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展(美術家連盟画廊/東京他)
‘15 日米美術交流展(金沢湯涌創造の森/石川)
美学出版刊行『戦後関西版画史』の「関西の版画工房」を執筆
大阪芸術大学、京都造形芸術大学元非常勤講師
宝塚造形芸術大学元特別講師
刷り師として国内外有名作家の版画制作に携わる。 - Message
- ストレスの溜まる現代社会で、
ひとときの精神の解放を共有したいと思っています。 - ArtWorks