コロナ禍になって1年
版画コースこんにちは。
版画コースの平田です。
2度目の緊急事態宣言が大阪にも出てしまい、
コロナ終息がなかなか見えない状況になってしまいましたね。
再びステイホームな日々になっていますが、版画コースではオンライン授業も始まりつつあります。
おうちにいながら、版画の技法や歴史、版画のワークショップ(現在準備中^^;)を学べますので、
興味がある方はぜひどうぞ〜!
さて、コロナ禍になって早1年が経とうとしています。
去年の今ごろは何をしていたっけ…?と振り返ってみたら、New Yorkに行っていました。
コロナの恩恵でもありますが、今はメトロポリタン美術館や世界中の美術館がGoogleEarthで鑑賞できたりしますよね〜
せっかく版画コースのブログなので、NYの版画の作品を…!
MoMAでみたアンディ・ウォーホールのスープ缶、シルクスクリーンの作品です。
シルクスクリーンとは、網戸のような版に、溶剤を塗り、インクを通す部分とインクを通さない部分に紫外線で処理し、印刷しする技法です。
この作品の場合だと、少なくとも赤色、輪郭の黒色、中央の丸や模様・文字のゴールド、缶のグレー、4つの版(4色)で刷られています。
【プリントごっこ】で遊んだ方は、なんとなく分かっていただけるかと思います…!
大量生産・大量消費が拡大されていったこの時代の象徴であるキャンベルのスープ缶を、同じものが複数枚できる版画ならでの方法で表現することで時代を風刺している作品となっています。
版画にはシルクスクリーン、銅版、木版、リトグラフの4版種があるといわれていますが、版画作品にはその技法に沿ったコンセプトで制作された作品が多く見られます。
技法(制作過程)を知ることで、ぐっと作品のことが理解できるのもおもしろいですね。
あとは同じくMoMAでみた「叫び」😱で有名なムンクの木版画です。
真ん中の作品は、「叫び」と共通した部分も多く感じられるものですね。
30歳頃から木版や銅版、リトグラフ技術を学びはじめたムンク。
修作として版画で作品に起こしたり、その後のペインティングの幅を広げたのではないかと、個人的には考えています。
ムンクの「不安」
みなさんはどちらをより「不安」に感じますか?
海外への旅行はもちろん、思うように外出がしずらい日々になってしまいましたが、オンラインで美術館に行けるようになったには、コロナの思わぬ恩恵ですね。
今年は旅行に行きたい欲をぐっと抑えながら、オンライン美術館巡りをしようかな…
いつかオンライン授業でも、美術館巡りできたらおもしろそうですね〜
ではみなさん、お気をつけてお過ごしください〜!
版画コース
平田 彩乃