「講師がビックリした生徒作品」
版画コース版画コース講師の山内です。
今月は生徒2名の「講師の私がビックリした作品」の紹介をします!
「木版画」、「銅版画」、「シルクスクリーン」だけでなく、
「消しゴムハンコ」や「紙版画」、「篆刻」など、版画コースは「版」を使うコースなので、色々な版を使って制作しています。
その中から、器用・繊細すぎて私がビックリしたレベルの生徒作品をご紹介します!
★ヨコオ千恵さんの消しゴムハンコ作品★
消しゴムハンコは皆さんご存知かと思いますが「消しゴム」の一面を、特殊なカッターや彫刻刀で彫って制作します。
↑ヨコオさんの超絶技巧作品…!めちゃくちゃ上手いのに(上手いから?)、なんか笑ってしまいます…!
彫って版とするのは木版と同じですが、デザインカッターという特殊なカッターを使えるのが特徴です。
木版と違い、彫る力が必要無いのも特徴ですね。
繊細で細い線も出せます。
…が!上記の2点は凄すぎます~~~!(◎_◎;)
ヨコオさんは消しゴムハンコを始めたばかり。
実物は3~7cmくらいの大きさで、ハンコなので、文字も反転したものを彫るわけです。
普通の初心の方が作れるレベルではありません。
元々器用な方ですが、講師もあまりの上手さにビックリです。
↑ヨコオさん、その後はこんな作品も作りました!
とても上手いんですが、このポーズのチョイスは何なんでしょうね笑
★にやりさんの名刺(!?)★
↑銅版画(お城)と篆刻(落款印)で名刺を作りました!
…
……名刺!?(◎_◎;)
こんな名刺をいただいたら、私なら絶対に忘れられません。
お城部分は銅版画で制作しています。
銅の板に溝を作っていく銅版画。
しっかり溝を深く作れば、こんな風にエンボス加工のような事ができます。
そしてこの実物は名刺サイズ。
5×8cmの小さい版で、こんなに細い線まで綺麗に出したと考えてもらうと凄さが分かるでしょうか?
ノイズも入っておらず、キッチリ丁寧に作業できる人でなければ、不可能な仕上がりです。
画像の上部分は篆刻で落款を入れたバージョンです。
「にやり」という自分の名前を自分でデザインし、篆刻用の刀で彫りました。
落款が入ると一気に感じが出ますね!
ちなみに篆刻は普段教えていないので、機会を作って「篆刻したいメンバー」で一緒にしました。
にやりさんを始め、皆上手かったです…!
希望がありましたらまたしますので、興味がある方はぜひお申し付けください~!
~~~~~~~
ヨコオさんとにやりさんの作品を見て、「自分もやってみたい!」と思うか否か分かりませんが(上手すぎると「無理!」と思う方が多いらしいです)、講師としてはこのようなビックリさせられるくらい挑戦した作品も見てみたいと思います~!
器用さに自信がある方、限界に挑んでみてはどうでしょうか!?
版画コース講師
山内
山内 あすな
- Profile
- ‘14 京都精華大学大学院修士課程版画専攻修了
17th International Graphic Art Triennial Frechen (フレッヒェン/ドイツ)
‘15 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ (多摩美術大学美術館)
‘16 Mini Print International of Cadaques (カダケス / スペイン)
‘17 Miniestampa TGB-eMe (メキシコシティ/メキシコ)入賞 - Message
- 版画の良いところはたくさんありますが、
私が気に入っているのは、作品サイズが大きくなっても軽く、
海外に簡単に送れるところです。
版画は学べば学ぶほど面白くなる技法です。
一緒に学んでいきましょう。 - ArtWorks