アタリについて

絵を描くときは細部から書き出しがちですが、最初に、大きさ・位置について大まかに決めておくと描き直しが少なくなります、これをアタリと呼びます。

描く対象を包む丸をイメージして、画面に対する大きさと位置を薄く記録していきます。(この場合は立方体)
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アタリの上から形を描いていきます。


モチーフ設置していた台紙に描いている為、関係のない線等がありますが、敢えてそのままにしています。
この様な汚しをつけてゆく感覚でアタリを入れ、形や大きさを決める目安としてゆきます。


問題がなければ更に濃く描いていきます。
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以上の様なアタリと形の間に中心線を入れ見やすくしてゆくこともできます、以上描き出し時の大きさと位置の決め方でした。
 

 

村田 大輔

村田 大輔
Profile
京都市立芸術大学美術学部油画科卒業
フランス給費留学生
パリ国立高等美術学校にて、
A. Pincas (技法材料研究室)に師事

Message
絵はコミュニケーションでもあります。
まずは友達と会話を楽しむ様に、
目の前のモチーフに耳を傾けるようにして
見つめ続けることを試みて下さい。
油彩は主にテンペラ、フレスコ等古典的な作品に興味をもっていますが、
版画や写真なども取り入れております。
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