鉛筆の筆圧について


鉛筆のデッサン描き始めの時期は筆圧(鉛筆を紙に押し当てる力)が強すぎることで思う様な線や階調が思う様にならない場合があります。

その様な時は、以下の写真の様に鉛筆(3Bぐらい)を4本の指の上に乗せてその重さを感じて頂きます。



そのまま(鉛筆を握らない様に)傾けながら鉛筆の先を紙に充てがいます



紙に当たったところで、(やはり鉛筆を握らないようにして)そのまま押し上げたり、引いたりをして極めて薄い線を出して筆圧との関連を感じ取ります。

鉛筆の重さのみでの描く線や階調を実感して、握った時にもその感覚を出せるようにする事でデッサンにおける表現の幅が広がります。さらには描く時の姿勢や速度の向上にも繋がります。

 

村田 大輔

村田 大輔
Profile
京都市立芸術大学美術学部油画科卒業
フランス給費留学生
パリ国立高等美術学校にて、
A. Pincas (技法材料研究室)に師事

Message
絵はコミュニケーションでもあります。
まずは友達と会話を楽しむ様に、
目の前のモチーフに耳を傾けるようにして
見つめ続けることを試みて下さい。
油彩は主にテンペラ、フレスコ等古典的な作品に興味をもっていますが、
版画や写真なども取り入れております。
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