「黒板アートを楽しもう!」
福井悠
黒板アートとは、どのような画材で描けるのでしょうか。
学校の黒板の下にあったチョーク、それ一本でも十分に楽しむことができます。
色があれば、さらに広がります。
それ以外にも、パステル、オイルパステル、チョークパステル、パステルペンシルなど。
パステルは、顔料(色のもとになるもの)と体質顔料(一般的には炭酸カルシウム)を、水溶性の固着剤で練って固められます。
固着剤の濃度や分量によって、ソフトパステル(軟質)とハードパステル(硬質)に分けられます。
オイルパステルは、顔料と体質顔料を、蝋や油脂で練って固められています。
チョークパステルは、Raymayさんから出されている画材で、水溶性のブラックボード用パステルになっています。
「楽しむデッサン」では、特殊な溶剤を使わず、布または水のみで簡単に消すことのできるチョークアートをお勧めしています。
それには理由があり、本講座では、あまり黒板アートに結びつかないと思われる” 水 ”を使うからです。
” 水 ”を使うことにより、より細やかな表現が可能になり、画面でできる表現の幅が広がります。
また、粘度のあるチョークパステルと粘度の少ないパステルの特性を相互に作用させることで、、ワクワクするようなマチエールもできます。
画材の使い方は、人それぞれ。
技法は”表現”についてくるものです。
あなたならではの、新たな技法を発見しませんか?
白い紙に絵を描く機会は多いと思いますが、黒板の場合、消したところが黒くなる。
「 白黒逆転の世界 」に、飛び込んでみませんか。