版画コース大村光さん作家インタビュー
受講生インタビュー版画コースに在籍されている大村光さん。海外の公募展に出品・入選され、お知らせブログでも何度かご紹介させていただいております。
版画の魅力とは?
アートスクールには何年通われていますか?
4年くらいです。ただ年数よりも何コマ分通っているかの方が大事だと思います。
確かに版画はいろんな技法がありますから、通えば通うほどいろんなことができるようになりますね。
大村さんにとって版画の魅力を教えてください。
とても一言では言いあらわせられませんが、刷ってみないと分からないワクワク感でしょうか。それに色を変えたりして何枚も刷れるので、実験しているようで楽しいです。
↑色を変えて刷った作品です!色が違うと印象が変わりますね。
銅版画について
銅版画に決めたのはどうしてですか?
自分の作風に合っていると思います。究極的に細い線が出せるし、線自体がなんとなくアンティークな風情がありますね。
私はなぜか古いものや懐かしいものが好きで、自然にそういったものをモチーフにとりこみがちなので、銅版画には無理なく作品がはまってくれているような気がします。
↑13センチの正方形の銅版画作品です。真っ黒な部分も緻密な線で描き込んで表現しています…!
制作への姿勢
大村さんの作風は繊細でアンティークな感じですよね。制作をする時に、特に意識している事を教えてください。
どんな技法やモチーフを使うにせよ、とにかく「美しい絵」を作っていきたいと思っています。できあがった作品は自分自身も鑑賞者になるわけですから、見る人が幸せになるような作品を作りたいです。それで私自身が幸せになります。
制作においてはひとつひとつの過程をおろそかにしないことです。必ず作品に反映されます。あとは、失敗を恐れないことです。常にどこかしら新しい事に挑戦している作品を作っていたいです。
挑戦と言えば、大村さんは海外のいろんな国の公募展に出されていますよね。海外の公募展にはいつ頃から出されていますか?きっかけを教えてください。
2年くらい前、先生がさそって下さいました。最初は「私みたいな素人はとても…」と尻込みしていたのですが、ダメモトで出品してみたらスペインで入選して、感激しました。
↑現在ドイツの展覧会に出品中の作品です。着々と海外に進出中です。
これからのこと
最後に今後の目標を教えてください。
多色刷をもっと上手に制作することです。
あと、海外出品するたびに英語力の必要を痛感しますので、もっと勉強したいと思っています。私は英語が苦手で、それもあって最初出品に躊躇していたのですが、少しでも外国の方とメールのやりとりができるようになるととても嬉しくて、頑張ろうという気になってきました。版画をやっていて思わぬ分野のスキルアップにつながったので、アートスクールさんに通って本当に良かったなあと思っています。
大村さん、インタビューをありがとうございました!