コミックイラストコース 林空樺さん 受講生インタビュー!
受講生インタビュー- ー絵を描きたい、描こうと思うようになったきっかけは覚えてらっしゃいますか?
あまりはっきりと覚えてはいないです。ただ、両親が絵を描く人だったので、実家に落書き帳や画用紙がおもちゃとして置いてあって、兄弟みんなで昔からよく描いていました。
- ーおもちゃとして画用紙が…!何を描くのがお好きでした?
鉛筆やクレヨンで、兄弟や家族の絵を描いてたのを覚えてます。描いたものを壁に貼ったりして。小学生の頃はポケモンカードを自作してカードバトルをしていたこともありました。
それから、ポケモンのゲーム画面を題材にして弟に見せるための紙芝居を作っていた記憶もあります。
- ー仲良しですね!楽しんでやっていたことがそのまま、今の林さんの創作力につながっている感じがします。
- ―ご家族はどんな絵を描かれるんですか?
お母さんが美術の先生をしていて、切り絵作品を主に作っています。和紙を合わせて染物にしたりもして。父親も美大を出ていて今は和紙職人をしています。
- ーすごいですね、和紙職人かぁ。
実家には、なぜか父の作った鳥人間の絵がずっと飾ってあります。小さいころは蚊だと思ってました…(笑)
兄弟は今はあんまり絵は描かないですね。
- ーでは続いて。アートスクールを知ったきっかけを教えて下さい。
お母さんの友達が、アートスクール大阪のハンドメイドコースに通っていたんです。それで、絵の勉強がしたいって話をお母さんに言ったら「こういう学校があるよ」と教えてもらいました。それで体験入学に行ってみることにしたんです。
- ―実際に体験入学をしてみて、入学しよう!と思った決め手はなんでしたか?
体験入学では横顔のイラストを練習しました。お手本になる資料を見ながら、自分の絵柄に直していくという内容です。
今までは、絵の練習をするときは好きなイラストや尊敬するイラストレーターの絵をひたすら模写していただけだったので、手本を参考に違うキャラクターに描き換えるというのはとても斬新に感じました。一人で描いているだけでは知ることのできない練習法や、気付かないことが他にもたくさんあるんだろうな、と思ったのが入学を決めた大きなポイントです。
- ー体験入学での講師の指導が決め手になったんですね!アートスクール大阪では、無料体験でも丁寧な指導を受けることができますので、入校を迷われている方にはぜひ一度いらしていただきたいなと思っております。
- ー実際に通われてみて、アートスクールの印象はいかがでしたか?
スクールという名前だけど、あんまり学校っぽくないなと思いました。先生の趣味の話なんかも聞けるし、いい意味で義務感が薄くて、でも教えていただける内容はしっかりしてる。自分から「来よう」「来たい」と思える場所です。
- ―たしかに。わたしたちも、まずは生徒さんに学びの楽しさを知ってほしいなと思って日々指導させていただいているので、そう感じていただけているのはとても嬉しいです!
また、コミックイラストコースでは生徒個別に課題を出してもらって、それを描き終わったら講師に講評してもらうというのが主な流れなので、基本的に教室は静かです。みんなが集中して絵を描いている場所にいるだけでも良い刺激になっている気がして好きです。美術部みたいだなと思います!
- ―林さんが絵を描くうえで一番「これが楽しい!」と感じていることはなんですか?
顔、というか表情を描くのが楽しいです。笑おうとして泣いてしまったところや、顔に出さないよう我慢しているが実は怒っているなど……二つの相反する複雑な表情が狙い通りにうまく出せた時は「よし!」とうれしくなります。 あとは線画を描いて、それに汚しをかけるのが好きです。
- ー汚し?
服のシワや縫い目を入れたり、壁に汚しを入れたり…。
- ーそもそも細かい作業がお好きなんですね。実際に課題として林さんに描いていただいた作品も、しっかりと描き込みを施した作品が多かったです。
- ースランプに陥ることはありますか?また、そういったときはどうしていますか?
あまりないです。でも、たまに気がのらなかったり、思うように描けないことがあって、そういうときは絵は描かないで別のことをしますね。ゲームしたり好きな映画を見たり。
わたしはもともと好きな作品を見て「こういうものが描きたい!」と思うことが多かったので、そうやって好きなものを見ているうちにモチベーションが戻ってくるんです。
- ー見ていると自分も描きたくなる作品ってありますよね。
- ー実際そういうときに見ている作品や、好きな作品、影響を受けた作品などを教えて下さい。
一番影響を受けているのはONE PIECEです。わたしが生まれて数年後にONE PIECEの連載が始まったんですよ。
- ーお若い!(笑)
なので物心ついたときには家に単行本があって、ずっと読んでいて。砂漠が好きなのも、海や海洋生物が好きなのも、ファンタジーやジャングルや巨大生物、冒険物語が好きなのもすべてONE PIECEの影響だと思います。
あとはSOUL EATERが好きで、扉絵などをずっと模写をしていたので絵柄に関してはすごく影響を受けています。狂気じみた演出や表情、ブラックな雰囲気が好きなのもSOUL EATERのおかげだと思います。
小さい頃はおいしそうな食べ物が出てくる絵本も大好きでした。今でも食べ物を描くのは好きです。
- ―三つ子の魂百までってやつですね。映像作品はどうでしょう?
キルラキルとか。TRIGGER制作のアニメが好きです。もともと監督の今石さんが大好きなのでTRIGGERが設立される前の、グレンラガンやパンティ&ストッキングも観ていました。カートゥーンが好きでアドベンチャータイム、パワパフにも影響を受けているかもしれません。
あと、こちらは影響されてるかどうかあんまりわからないんですけど、最近よく見るようになったのはSF映画です。ストーリーが非常に面白く奥深いものが多いので…。
SF映画に出てくるような重厚感のあるメカも、今後作品に取り入れていけたらと思っています。
- ーSFもぜひ作風に取り込んでいっていただきたいです!
- ー林さんが絵を描くうえで大切にしていることってなんでしょうか。教えて下さい。
描く時の勢いを大切にしています。 けっこう飽き性で、無理に集中しようと思うとつらくなってしまうので、楽しいと思っていられるあいだに一気に描き上げちゃうように。自分で自分の絵をたくさん見返すタイプなので、その時に自分が楽しいと思えるものにしたいんです。 小ネタを忍ばせたり、ご飯をとにかくおいしそうに描いたり。好きな物をたくさん取り入れたいと思っています。
- ー楽しく描くということを大切にしているんですね。そうして制作なさっているからこそ、林さんの作品からは描いているご本人が制作を楽しんでいることがすごく伝わってきて、見る人を楽しくさせる力を持っているんだと思います。
- ー林さんは漫画制作も積極的に行っていらっしゃいますが、漫画で表現していきたいことはなんですか?
漫画って、イラストと違ってストーリーを描くじゃないですか。わたしは書きたいシーンが思いついて、それを魅せるための漫画を描きたいので、描きたいシーンを大切に、より魅力的に表現できたらと思っています。
名場面、というものを演出できるようになりたいです。あと、カッコイイ見開き!
- ーいいですね、今後の作品が楽しみです。
- ー次の質問です。林さんはアートスクールに通って、実力UPは実際できたと思われますか?
はい!
- ー即答だ!
いつも絵を見てくれる人がいるんですけど、その人にもだいぶ変わったねって言われます。上手くなってるって。
実際の指導では、課題イラストの横に修正点を書きだしてくださったり、提出したイラストに薄い紙を重ねてトレースしながら問題点を指摘して目の前で修正していただけるので、修正されたものと自分の絵がどのくらい違うのか、後から改めて確認することができて非常に参考になりました。普段の自分なら「良く描けた!」と思っていただろう絵でも、そうやって具体的な修正点を挙げてもらえると途端に直すべきところが見えてきて。そういう気付きをコツコツ積み重ねていくことができたのが上達に繋がったんだと思います。
- ー修正点として挙げたポイントを非常に素直に受け止め、すぐに飲み込んで前向きに取り組んでくださるところも林さんの良いところで、実際、講師のわたしから見ても非常に上達されたと思います。苦手なので服や髪で隠していたような部分や、複雑なので避けていたアングルなども、どんどん誤魔化さずに描けるようになっていらっしゃいますし。「ここはどうなっているんだろう」と思ったら自分から質問に来て下さるのでこちらも指導していてうれしいです。線画や仕上げも丁寧になってきていますよね。
- こちらは入校当初の作品です。もともとお上手な方ですが、更に成長なさっているのがわかります。
うれしいです…!
先生方みんなすごく褒めてくださるので、その点でもやる気が上がるし、楽しいです!
- ーアートスクールに通って、どんな点にいちばん魅力を感じましたか?
実際に描いたものをその場で見てもらって、リアルタイムで評価していただけるところです。
コミックイラストを描く人がわたしの周りにあんまりいないというのもあるんですけど、絵を見た人からコメントしてもらう機会ってなかなかなくて。インターネットにアップしてもすべての反応は見れない。
アートスクール大阪ならリアルな評価をしていただけるし、直した方がいいところもおしえてもらえるのが本当に魅力的だと思います。ここがよくないよって意見、更にもらいづらいですから。
- ーおなじイラストを描く人間に欠点も含めて評価してもらえるというところが魅力かもですね。
- ーでは、林さんがこれからイラスト・マンガにチャレンジしたいと思っている方へアドバイスするとすれば?
イラストを描くのは楽しいので。とにかく楽しんで描いてほしいです!
頭の中にだけある魅力的なものを、他の人にも伝えるための、一番直接的な方法がイラストだと思っています。
- ー最後に、今後はどんな創作活動をされていこうと考えていらっしゃいますか?
頭の中で考えているストーリーがたくさんあるのですが、まだ形にできていることが少ないので、どんどん形にして、色々な方に見ていただきたいと考えています。
- ーありがとうございます!