AO試験(特別選抜入試)へ向けて~クロッキーのすすめ~
講師ブログ本科授業の普通時間帯が始まり、少し時間が経ちました。
いつもと違う生活の仕方を強いられ、受験生の方々も戸惑っていることと思います。
しかしながら、AO試験(特別選抜入試)まではすでに3ヶ月を切り、佳境に入り始めています。
のんびりすることはもうすでに過ぎ、訓練のスピードアップに入る時期になってきました。
美大受験を考え、まだ訓練を始めていらっしゃらない方、本当に時間がなくなりました。すぐに始めることをお勧めし、かなりの覚悟を持って望まれることを切望します。
当教室の生徒さんたちの態度もだいぶ変わり始め、頼もしくなってまいりました。
基本をしっかりというところは、デッサンでも色彩構成でもまだまだ続けなければなりません。
そこで、教室だけで訓練するよりも、ご自宅でちょっと訓練する事もお勧めしています。
それはクロッキーです。
クロッキーは単純にいうと、デッサンよりは簡素に、メモや落書きよりはしっかりといったところでしょうか。
生徒さんらには、家にあるものをササッと
クロッキー帳に描くことを積極的に進めています。出来たら一つ描きあげるのに5分以内といったところが理想です。時間をかけてじっくり描くよりも、ササッと短時間でいくつも描く方が身になります。
また、消しゴムは使わない。出来たらボールペンで絵描くくらいの方が効果的です。
とにかく描く数です。
何を描くかというと、何を描いても良いのですが、台所にあるものがいい訓練になります。
また、出題されやすい素材でもあります。
スプーンやフォーク、鍋やコップなどは、モチーフとしてはポピュラーなものです。
英語を勉強するとき、単語帳などを作ったりして、時間ができれは少しでも単語を覚えようと皆さんなさっていると思いますが、デッサンや色彩構成の訓練にもクロッキーは同じような効果があります。
少しでも時間を作ってクロッキーをすることは、正確な形をスピーディに描きあげるには、本当に効果的な訓練方法です。
当教室でも生徒さんには事あるごとにお勧めしています。
実際、早い目に効果が現れるものなんです。
人物クロッキーも行って欲しいわけですが、出来たら、クロッキー帳を持って電車の中で前席に座る人を描いて欲しいのですが、最近はこれもダメでしょうね(笑)
学校でお友達をモデルに、ご家庭でご家族をモデルにぜひとも訓練していただきたい。
AO試験では、これが役に立ちそうな問題を出すという大学も出てきました。
新型コロナウィルスで社会での生活方法をかなり変えざるを得ないことになってきていますので、今年の受験方法は変わってしまうかもしれません。
しかしながら、どこの大学も「技術の基本がしっかりしている人」を欲しがるといった軸は変わりません。
基本がしっかりしていれば、多少の変化にはすぐに対応できます。
その基本は、教室でもしっかり教えていますが、より強固なものにするにはご家庭での自己訓練を加えることで手に入りやすくなります。
習いにくる・自己訓練をする、この二本立てを受験生の方にはぜひとも実践していただきたい事柄です。
「受験は佳境に入った。」
このことをしっかりとご自分の中に強い意志の軸として、持っていっていただきたいのです。